ブック・レビュー 『それってどうなの!?』
クリスチャン・ライフQ&A

『それってどうなの!?』クリスチャン・ライフQ&A
松原智
福音伝道教団笹塚キリスト教会 牧師

「きらり」と光る高校生へのアドバイス集

 この本を一読してまず思ったことは、高校生伝道のスペシャリストである、hi-b.a.スタッフが、実際に高校生たちから出された質問に対して誠実に答えた、すばらしい書物だということです。

 何度か読んでいく中で、スタッフの答えがスタンダードでありながらも「きらり」と光る、生活感あるものだと気付きました。そして、ますますこの本を一人でも多くの高校生、また各教会の中高生科担当の先生に読んでいただきたいと思いました。

 内容には、七章に渡って合計35の質問とその答えが記されており、どれもこれも「こう答えればいいのか!」とうなずきながら読むことのできる答えばかりです。

 特にQ6の「付き合ったら、どこまでしていいんだろう……」は、人間の心理を十分理解した上で、なお聖書の原則に立つ、とてもシャープな答えだと感じました。私自身、「これからはこういうアプローチで答えていこう」と強く思いました。

 全体的には、すべての答えが聖書を土台とし、「高校生がイエス様としっかり結びつき、イエス様と一緒に歩くようになってほしい」というスタッフたちの情熱があふれた愛の実のように思えてなりません。スタッフの方々のご苦労に心から敬服いたします。

 以前、「アースクイック(地震)は物を破壊し、ユースクイック(若者が動くことの造語だと思います)は新しい時代を切り開く」というような言葉を本で読んだことがあります。高校生というユース世代が躍動し、新時代が切り開かれるため、hi-b.a.の働きがこれからもますます豊かに用いられることを、この本を読む中で確信させられました。

 どうぞ、高校生にこの本をご推薦ください。また、教会の中高生科の教師、そして牧師先生もぜひ読んでいただきたいという思いをもって、私はこの本を心から推薦いたします。