ブック・レビュー 新版『イエスさまはいつもいっしょ』

新版 イエスさまはいつもいっしょ
井戸垣 弥生
日本福音キリスト教会連合 岩井キリスト教会 伝道師

家族で、子どもひとりで、ディボーションのために

 15年前の初版本は、一年かけて夜のディボーション用のテキストとして読みました。本書を、少しずつディボーションのテキストとして読み、また同時に初版も一日二回ずつ読みました。ただし半分以上は一気読みですが。

 著者が「あとがき」で書いている「聖書のことばがそれまでにない迫力をもって伝わってくる」「私自身が神の前に、ひとりの、神の子どもとして出るように導かれた」ということが、私にもよく伝わってきました。

 ある日は悔い改め、そしてある日は慰められました。また「かみさまのまもり」ということばが何回も出てきますが、7月2日の「ねむらないでまもる」は、夫を失って一人で過ごす私をとても励ましてくれました。

 初版に比べて新版で良くなったところは、子どもが持ちやすいB6の小さい版になったにもかかわらず、文字が大きくなったこと。毎日のイラストが、その日の内容にぴったりの、かわいらしい、また楽しいものになったことです。ただ願わくは、聖句がもう少し大きい字であれば、高齢者にも読みやすいのにと思いました。多くの方々に用いられ、再刷となったおりには、そのことが実現しますように。

 また総ルビ付きになりましたので、低学年でも読むことができます。低学年の場合は、親か、CS教師の応援があるとなお良いのではないでしょうか。たとえば、「天地創造」「イエスの十字架」など大切なみことばが繰り返し登場しますが、低学年の子には、「創世記1:1」「ヨハネ3:16」など基本的な聖句が暗記できるようにこの聖句に置き換えるような配慮があればとも願わされました。

 そして毎日つけられているタイトルが子どもの心を非常にひきつける良いものであること、また例えば「かみさまのほかだれが……手で風をつかむでしょう。ジャンパーで、海の水をくるんでしまえるでしょう」(12月8日)など、とても感激する説明があり、子どもも、大人も、聖書を読むのが楽しくなります。