時代を見る目 167 現代の子どもたち (2)
次世代への伝道と育成が重要課題

西村希望
単立・みどり野キリスト教会 ユースパスター

 クリスチャン新聞に掲載された「日本の教会学校は今」の中で、一二・五パーセントの教会がCS(教会学校)を休止しているという記事がありました。休止の理由は、「地域とのつながりが薄い」「教会への警戒心」「高齢化」、そして「少子化」というものでした。二十年、三十年前、私が小学生の時代は、たくさんの子どもたちがCSに参加していました。私自身、CSの良い思い出がたくさんあります。毎週のCSがとても楽しみでした。ある時は厳しく注意されたこともあります。しかし、今では、その事も貴重な体験であり、良い教訓となっています。

 今、次世代への伝道と育成が危機に面しています。いろいろな理由、状況があります。特に私は、次世代への働きに集中して関わっているので、厳しい状況がよくわかります。時々大変な状況に打ちのめされ、否定的になり、あきらめそうになることもあります。けれども、どのような状況下にあったとしても、次世代への伝道と育成が、教会にとって重要であり、かつ最も効果的な働きであることを忘れてはいけないのです。次の世代を勝ち取ることができるなら、必ずリバイバルの時が来ます。

 韓国では、一九七〇年代に大きなリバイバルがありました。国を揺り動かすほどのリバイバルです。韓国では、現在二五パーセントの人々がクリスチャンだと言われています。ですから日曜日に、学校のスポーツの試合はほとんどないそうです。たくさんのクリスチャンが、この韓国のリバイバルに注目し、なぜリバイバルが起こったかを分析しました。リバイバルには様々な要因があったと思います。最近私が聞いた話の中で、納得し、励まされたことがありました。それは、一九七〇年代の十年から二十年前に、「おともだち(子ども)のリバイバル」があったというものです。大リバイバルの前に、まずおともだちがリバイバルされ、彼らが成長し、一九七〇年代のリバイバルを迎えたのです。次世代を勝ち取り、彼らを活かし用いるなら、日本においてもすごい事が起こるのではないでしょうか。鍵は、「次世代」です。たとえ現状は厳かったとしても、次世代に仕え、彼らのために献身することが、私たちにとって最重要課題です。