CD Review ◆ CD評 聴くうちに、口ずさむうちに、
自然にみことばへと心が向かう


大倉寧
インマヌエル聖宣神学院キリスト教会牧師 小川宣嗣

教会福音讃美歌CDシリーズ第二弾、出ました! 各教会における礼拝や諸集会の賛美、そして私たちクリスチャン各個人の賛美がいっそう豊かにされるためにと、賛美の源泉であられ、賛美の中に住まわれる主が備えてくださった恵みの賜物としての一枚です。試聴して感じる第一の魅力は、当然と言えば当然ですが、すばらしい演奏者の皆さん(西由起子、塩谷達也、フェリス・フラウエンコーア、立教学院諸聖徒礼拝堂聖歌隊ほか)による祈りの伴った演奏であり、平面的な美しさやハーモニーを超えて届く霊的な響きです。聴く者の霊とたましいを潤し、深い安らぎと喜びを与えてくれます。
第二の魅力は、今回のCDのテーマ「新しい歌」に表されているとおり、新しく作られた作品がたくさん入っていることです。「歌詞か曲のどちらか、あるいはその両方が20世紀以降に作られたものがほとんど」とご挨拶の文章にありました。現代の作曲家による作品には、やはり今までにない新鮮なおもしろい曲調、動きや展開を感じさせられます。
新しい讃美歌をどんどん覚えて、口ずさめるようになるために最適なCDです。
さらに、用いられていることばの魅力、歌詞がわかりやすくて深いことが上げられます。歌われている賛美の歌詞が、心にすっと入ってきます。そして、歌詞の内容が聖書としっかりリンクしているので、歌いながらみことばへと思いが向けられて行きます。歌詞カードに、簡潔ながら示唆に富んだ解説が添えられていることも、大変助けになります。
日々のデボーションのために、聖書のみことばと共に、このCDを聴いて先ず心を静めたり、讃美歌をゆっくり読んで歌い、歌詞を味わうこともまた有益でしょう。
今後も続くCDシリーズのテーマは、第三弾「降誕」、第四弾「受難と復活」、第五弾「信仰・希望・愛」となっていて、「早く、早く」と待望の思いが一層つのります。

<収録曲>
あなたに語り知らせたい(369番)
御名をほめたたえる歌声より(245番)
勝利のキリスト(43番)
主に向かって歌おう!(203番)御神の栄光 天にみちあふれ(187番)
栄えを捨てて(100番)
とこしえの父の神に(371番)
あなたのリズムに合わせ(370番)
朝日が昇り(184番)
十字架の上でイェスは(131番)
ひとりの御子さえ(130番)
御前に立つとき(316番)
平和の光は(483番)
聖霊、鳩のように(174番)
主の愛のことばで(58番)
あなたの平和の(485番)
心熱くして(56番)