NEWS VIEWS FACES 日本最大のゴスペル・ワークショップが関西で開催!

 日本で行われたブラックゴスペルの大会としては過去最大の(米国からのゲスト参加者など50名を含む)約570名のワークショップ参加者を迎えて行われたG.M.W.J.(ゴスペル・ミュージック・ワークショップ・オブ・ジャパン)が、5月のゴールデンウィークに神戸の国際会議場で開かれ、最終日の5月6日には大阪厚生年金ホールで1050人の観衆を集め、コンサートを行った。主催は来る9月20日~23日まで軽井沢恵みシャレー(いのちのことば社)でのゴスペル・ワークショップも予定されているラニー・ラッカー氏が代表するラッカー・ゴスペル・ミニトリー。同氏は、日本でブラックゴスペルスタイルのワークショップを広めた第一人者だ。

 話題はその規模もさることながら、35年の歴史を持つアメリカのG.M.W.A.(ゴスペル・ミュージック・ワークショップ・オブ・アメリカ)と同じプログラムにある。朝から晩までゴスペルづくしの5日間。

 午前中は歌、楽器、ダンス、指揮などのクラスがあり、希望のクラスを受けることができる。講師は、アメリカのゴスペル界の第一線で活躍しているアーティスト、スティーブン・ロバーツ氏らに加え、日本からは本大会の総合プロデューサーでもあるラニー・ラッカー氏と東京のゴスペルシーンで活躍中の藤波慎也氏の二人が参加。

 午後は、最終日のコンサートに向けて、マスクワイアのリハーサル。すばらしい指導に刺激され、リハーサルとは思えないほどの盛り上がりだった。リハーサルというよりは礼拝そのもの! ゴスペルを歌う喜びが全身からあふれ出てくる。そして夜はお楽しみのナイトリーミュージカル。日本各地で活動しているクワイアの礼拝賛美が3晩にわたって捧げられた。クワイアごとの個性が十分に発揮され、会衆もステージも一体となったゴスペルならではの礼拝だった。アメリカからのゲスト、サンクスギビング・プレイズ&ワーシップのステージも間近に見ることができ、その迫力と技術の高さはもちろん、さらにそれを超えた何かにみな圧倒されているようだった。招きの時間も持たれ、4日間のリハーサル中に約90名の人々が救いの招きに応答したという。

 最終日のコンサートは約600名のマスクワイアがステージ脇の花道までもいっぱいにし、コンサートを行った。マスクワイアのコンサートの他に、プレイズダンスチームのカリビアンゴスペルにのせたダンス、サンクスギビングP&Wのライブと、客席は総立ちになって共に賛美にわきあがった。まさにブラックゴスペルは今、若者たちの心を捉えているといえる。先頃発売されたメグ&ピアノコウジのゴスペル・アルバム「カモン・エブリバディ!」もゴスペル・クワイア入門アルバムとして評価されている。

 ザ・クリスチャン・ミュージック・アソシエーションの報告によると2001年の米国のクリスチャン・ミュージック界は全体で13.5%の増益を示した。米国に限らず海外ではゴスペル・ミュージックやCCMがリスナーを拡大し続けていることを証明している。日本でも多くの新しいアーティストが活躍する日もそう遠くはないはずだ。