What’s New 「星野富弘 花の詩画展 in お茶の水」の開催イベント
Samuelle「So Brand New」発売記念コンサートレポート

礒川道夫
ライフ・クリエイション ディレクター

1曲目は、ゲストにラッパーのN.O.Balanceを迎えての「Movin’On」。200人の会衆が歌詞に合わせて手を振り、盛り上がり、会場は一気にSamuelleワールドになっていく。2曲目は定番の「Believe」と「Rainy」のメドレーで、Samuelleの歌は、“弱さ”の中に働く永遠の存在を感じさせる作品が多い。この曲を生で聴けただけで、ファンなら来たかいがあったのではないだろうか。
このコンサートは、「星野富弘 花の詩画展 in お茶の水」の開催イベントの一環としても行われたが、「Samuelleの歌」と「星野富弘の詩画 」との接点はどこにあるのかと思われた方もおられるだろう。
両者に共通するのは、「神」や「主」ということばを使わなくてもその存在を感じさせることだと思う。星野富弘さんは花の画という衣を付け、Samuelleはメロディーという衣を付ける。苦手な食材でも料理の仕方によっては食べることができるように、味付け次第で聖書の世界を味わいやすくなる人もいるだろう。こういった表現は聖書の「雅歌」の世界に通じるように思う。「勝利だ」「感謝だ」「ハレルヤ」といった直接的な表現ではなく、行間を感じさせるような二人の作品こそ、日本人の心を捉え、それがクリスチャンの世界にとどまらない活躍の理由なのだろう。
3曲目からは、いよいよ新曲の初披露。「Grace」「INVISIBLE」に続き「So Brand New」。「INVISIBLE」は私が好きな曲の一つだ。彼のブログには、高校卒業後、単身でアメリカ留学した際、「僕の理性では到底理解できないことでしたが/でも確かにこの心が、たましいが神様を感じました。/神様が生きていることを確信することができたのです。/『INVISIBLE』という曲はそんな僕の個人的な体験を詩にし、メロディーをつけたものです」とつづられている。
タイトル曲の「So Brand New」は、聖書の「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です」(Ⅱコリント5:17)を表現している。そして一転、ビート感溢れる「Stay Awake」、さらにもう一人のゲスト、ラッパーのYoung Kirkと「Love Iz Here」を歌い、最後はグランドピアノで弾き語りをしながら、前作から「Believe in Love」と新曲「ゆるがない岩」を会衆と一緒に賛美した。アンコールには、「GiveThanks」。この曲は、19歳の時に人生で初めて書いた記念すべき曲だそうだ。この曲を作った時は、まさか数年後にコンサートをして人前で歌っているとは思わなかったことだろう。彼には珍しいストレートなワーシップソングだ。今回もジャケットは2種類。東京ではゴールドバージョンが、大阪ではシルバーバージョンが売れていた。曲のダウンロードも開始し、Tシャツやタンブラーも発売中だ。「Samuelleワールド」を楽しんでいただきたい。
なお、「星野富弘 花の詩画展 in お茶の水」には2万3,341名のお客様が来てくださった。心からの感謝とともに、ご報告させていただく。

■CD「So Brand New」 各2,310円
シルバーバージョン(48678)/ゴールドバージョン(48680)

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