What’s New 「God Bless You in 韓国コンサート」
~日本発の賛美ムーブメント、世界に向けての第一歩~

礒川道夫
ライフ・クリエイション ディレクター

  「God Bless You in 韓国コンサート」の最終日。会場の仁川にあるヒョソン中央監理教会(約800名参加)の舞台の上の岩渕まことさんの涙を見た。一緒にツアーに参加した林美貞さんが、「殴られた方は痛みは残っても自分を責めることはない。でも殴った方は、ずっと自分を責め続けるでしょう。だから殴った人の方がかわいそう」。日本人の私たちに配慮してくれたこの言葉に、岩渕さんは心を打たれたのだ。 日韓併合100年の年に、韓国でGBYコンサートを行って、はたして韓国の皆さんは私たちを受け入れてくれるだろうか。そんな不安があった私たちは、日本で特別に祈祷会を持って韓国に旅立った。しかし韓国の人たちは温かく私たちを迎えてくれた。
 10月9日(土)はソウルのライブハウス「ローリングホール」を会場に、昼夜2回のコンサート(計450名満席)が行われた。韓国で知られているシンガーの一人、チェ・インヒョクさん(通訳 Kana)が司会をして進行していく。韓国へのお詫びと、殉教していかれた韓国牧師たちの祈りの結果として今があるのではとあいさつさせていただいたが、皆さんが受け入れて下さっているのを肌で感じた。
 韓国語で1曲は歌おうとのことで、韓国語が出来ない日本人アーティストは、カタカナで書いた歌詞カードを見ながら賛美した。岩渕夫妻がオリジナル曲「パラダイス」を韓国語で歌い出すと「ウォー」という歓声が上がり、「パ、パ、パ、パラダイス。マウム・ソゲ(心の中に)」の大合唱がわき起こった。国分友里恵さんが「天のお父様」という主の祈りを韓国語で熱唱するとその完璧さに驚いていた。陰の努力が韓国の皆さんの心を開かせたのかもしれない。
 神の祝福を世界中に伝えようとこの1月から始めた「God Bless You プロジェクト」。韓国のコンサート会場にいる自分が信じられない。予算のことも日程のことも、そして韓国教会、ソウルと仁川にある日本人教会の協力、日韓アーティストたちが共鳴してくれたこと。そして弊社の韓国支局が設立されたことなど、すべてが整えられコンサートが実現した。主が働いておられるとしか言いようがない。
 今回は日本から岩渕まこと・由美子、国分友里恵、塩谷達也・美和、Migiwa、神山みさ、そして韓国からは林美貞、SAY、Rina&Kana、詩と絵、アン・ソンジンらが参加してくれた(敬称略)。
 このコンサートを記念して韓国語版の12曲入りCD「God Bless You」が日韓両国で発売された。日本と韓国の間で生まれたこの祝福を、台湾、シンガポールなど他の国に広げていければと願っている。