試聴CD 多くの人々に希望と救いをもたらす永遠のいのちへの水

CD「三日目の朝」
Migiwa

全10曲 2500円+税
制作・販売元 office みぎわーるど
取り扱い ライフ・クリエイション
TEL.03-5341-6927(48870)

〈収録曲〉
丘に立てる荒削りの/わたしを赦すために/命与え/エルサレムの平和のために/Amazing grace/素晴らしい朝/
いつくしみ深き/He’s alive/望みも消え行くまでに/愛する者は主のもとに

ミクタムミニストリー代表/秋津福音教会 宣教牧師/シンガー&ソングライター 小坂 忠

普段は日本のゴスペルシンガーのアルバムを聴く機会があまりなかったのでMigiwaのこの「三日目の朝」を興味深く聴かせてもらった。ジャケットのクレジットだけでは、はっきりと分からなかったが、韓国のミュージシャンが制作に携わっているようだ。さすがにK‐POPで活躍しているミュージシャンによる音作りは洗練されていて、気持ちがいい。
この作品にはMigiwaの作詞・作曲による曲が四曲納められている。「エルサレムの平和のために」以外は「命与え」「素晴しい朝」「He?s alive」と十字架と復活がテーマになっていて、この辺がアルバムのタイトルにつながるのかもしれない。アルバムを聴きながらあらためてMigiwaの魅力はどこにあるのだろうかと考えてみた。思い浮かぶのは、そのアンニュイな歌声だろう。果たしてその声の魅力と今回のテーマであるイースター・復活の喜びをどうフィットさせられるのか、それがこのアルバムの独特な雰囲気を作り出しているのではないだろうか。
サウンドとジャケットのデザインワークは素晴しい仕上がりになっている。プロデュースサイドはMigiwaに素晴しい衣装を準備してくれた。あとはそれを身に纏うアーティストが着こなせるかが課題となるが、チャレンジしたことについて心からの賞賛を送りたい。
自分がクリスチャンになった当時心に響いた聖書のことばがある。「この水を飲む人はみな、また渇きます。しかし、わたしが与える水を飲む人は、いつまでも決して渇くことがありません。わたしが与える水は、その人の内で泉となり、永遠のいのちへの水が湧き出ます」(ヨハネ4・13、14)という一節だ。表現者として一番恐れるのは泉が枯れることではないだろうか。しかし、枯れない泉をもっていたらもう恐れることはない。これがクリスチャンアーティストの魅力なのだと思う。Migiwaもこの泉をもっている。
被災地支援の活動を続けているMigiwaの歌う歌から、これからも永遠のいのちへの水が豊かにあふれ出て、多くの人々に希望と救いをもたらす活動を続けてほしい。