CD評 主なる神が誇らしく……

常盤台バプテスト教会 主任牧師 友納靖史

CD 聖なる主
Boundless Grace
本田路津子
全8曲 2,300円+税(48885)
制作・販売元 ライフ・クリエイション
(いのちのことば社)
TEL 03-5341-6927

「紅白歌合戦に二度出場されたゴスペルシンガー」。本田路津子さんの存在をこれまで心密かに誇らしく感じていた方は決して少なくないと思います。「一人の手」など、日本人の心の歌となった名曲と共にリリースされた数多くのCDが、教会の敷居を超えた人々への贈り物としても用いられてきました。今回、十五年振りのレコーディングで、デビュー五十年目ですが、優しくも力強く、安らぎに満ち溢れる歌声は昔と変わりなく、ぜひ聴いていただきたいと思う方々の顔が目の前に浮かんでくるアルバムです。
路津子さんの歌声を生で聴かせていただいた恵みの日のことを、今も鮮明に覚えています。かつてご自身がご家族と米国に在住されたこともあり、東海岸に住む日本人のためにと海を越えて来てくださった二十五年ほど前。ある大学の大きなチャペルに集まり、あたかも自分だけに語りかけられているように感じる歌声と証しに、長年故郷の地を踏めず心に渇きを感じる方々が身を乗り出し、涙して聴いておられる姿。
また東日本大震災の翌年、長崎・浦上天主堂で行われたカトリック・プロテスタント合同追悼祈念会に招かれ、天主堂内に響き渡った慰めに満ち溢れた賛美。なお悲しみの淵にある方々に寄り添い、見えない苦痛と絶望とが静かに覆われていく神の時が確かにそこにありました。
今回のアルバムに収められた曲すべてが、これまでの路津子さんの人生が、世代、国境、教派を超えて主なる神に用いられてきた感謝と信仰の告白そのものとなっています。特にエンディング曲の「わが行く道」は、「いついかになるべきかは つゆ知らねど、主はみこころ なしたまわん」(『讃美歌』四九四番)と続きます。これからの人生を主に委ね、再献身を表明するかのように高らかに歌われ、胸熱くなりました。
古希という節目を迎えられなお、主を讃え続けておられる本田路津子さん。きっと誰よりも、主なる神が誇らしく喜んでおられるに違いないと思わされる珠玉のアルバムとの出会いを、心より感謝いたします。
「紅白歌合戦に二度出場されたゴスペルシンガー」。本田路津子さんの存在をこれまで心密かに誇らしく感じていた方は決して少なくないと思います。「一人の手」など、日本人の心の歌となった名曲と共にリリースされた数々のCDが、教会の敷居を超えた人々への贈り物としても用いられてきました。今回、十五年振りのレコーディングで、デビュー五十年を迎えられ、優しくも力強く、安らぎに満ち溢れる歌声は昔と変わりなく、ぜひ聴いていただきたいと思う方々の顔が目の前に浮かんでくるアルバムです。
路津子さんの歌声を生で聴かせていただいた恵みの日のことを、今も鮮明に覚えています。かつてご自身がご家族と米国に在住されたこともあり、東海岸に住む日本人のためにと海を越えて来てくださった二十五年ほど前。ある大学の大きなチャペルに集まり、あたかも自分だけに語りかけられているように感じる歌声と証しに、長年故郷の地を踏めず心に渇きを覚える方々が身を乗り出し、涙して聴いておられた姿。
また東日本大震災の翌年、長崎・浦上天主堂で行われたカトリック・プロテスタント合同追悼祈念会に招かれ、天主堂内に響き渡った慰めに満ち溢れた賛美。なお悲しみの淵にある方々に寄り添い、見えない苦痛と絶望とが静かに覆われていく神の時が確かにそこにありました。
今回のアルバムに収められた曲すべてが、これまでの路津子さんの人生が、世代、国境、教派を超えて主なる神に用いられてきた感謝と信仰の告白そのものとなっています。特にエンディング曲の「わが行く道」は、「いついかになるべきかは つゆ知らねど、主はみこころ なしたまわん」(『讃美歌』四九四番)と続きます。これからの人生を主に委ね、再献身を表明するかのように高らかに歌われ、胸熱くなりました。
古希という節目を迎えられなお、主を讃え続けておられる本田路津子さん。きっと誰よりも、主なる神が誇らしく喜んでおられるに違いないと思わされる珠玉のアルバムとの出会いを、心より感謝いたします。

〈収録〉
1アベ・ベルム ・コルプス~救主への祈り~/2今日もまた新しく/3かいばおけの干し草に/4昔 主イエスの/5ガリラヤ湖の岸にて/6聖なる主 O Lord most holy/7あなたの平和の/8わが行く道 いついかに