近刊予告 「弱く、遠く、小さき群れより」(向谷地生良著)が単行本化
本誌連載「弱く、遠く、小さき群れより」(向谷地生良著)が単行本化されます! 多くの反響を呼んできた本誌連載「弱く、遠く、小さき群れより」が今月号で最終回を迎えました。今後さらに編集を加え、2006年春に単行本として出版予定です。 どうぞご期待下さい。…
新刊情報 11月・12月発売の新刊&好評発売中の新刊
*価格はすべて税込です…
重刷情報 38718 12月 重刷の本
重刷できました! *価格はすべて税込です…
イベント情報 2005 After Christmas
「きみは愛されるため生まれた」
Special Talk&Concert
イ・チソンさんメインスピーカー イ・チソン 重度の火傷。生還、失望と希望。本人が語る感動のストーリー!ミュージックゲスト 松本優香、Migiwa、他2005年12月29日(木)■開演13:30 (開場13:00)■会場 淀橋教会(JR「大久保」駅下車徒歩2分)前売券2,000円/当日券2,500円(すっと関東参加者1,000円)お問合わせ・・・ライフ企画 Tel:03-3353-7440ローソンチケット:すっと関東スペシャルイベント…
CD Review ◆ CD評 『琴音(ことね)』
西村あきこ ゴスペルシンガー ありのままの等身大で まず第一印象、この「琴音」というタイトルと、ジャケットから、日本的な雰囲気、日本人の心に通じる癒し、懐かしさ、というのを感じました。しかも二枚組のCDそれぞれのタイトルが、「祈りうた」|黒人霊歌や日本の賛美歌などを歌った曲、と「日々のうた」|塩谷さんのオリジナルの曲、とネーミングもかわいいですね。 「祈りうた」、こちらは私たちにも馴染みの深いアメージング・グレイスなど賛美歌が続きますが、そのすべてがもう、すぐそこで塩谷さんが歌っているのか?と思えるような、声もピアノも生音に近い、ライブ感あふれた音作りがされていて、息づかいまではっきり聞こえてきそうです。 装飾を一切省いて、シンプルだからこそひとつひとつが力強い楽器の音と、やさしく、しかし心にぐさっとくるストレートな歌声とのハーモニーは、知らずに目をつむって聞き入ってしまう、生の音のもつ温かさに心癒される、そんな作品だと思います。 がらっと雰囲気が変わるのが「日々のうた」、心地いいリズムと、これまたアコースティックな楽器たち(猫の声も!)が、楽しそうに、仲良さそうに演奏している、そんな雰囲気にあふれ、また違った塩谷さんの世界を聴かせてくれます。昼下がりにコーヒーでも飲んで、ほっと一息つく時に聴いてリラックスしたい!という感じです。 音楽はどこにでもあふれかえり、知らず知らずに耳に入って来るのは、ほとんどが機械で作られた音や処理された声、そんなご時世ですが、でもやっぱりアコースティックにはかなわない、本来の生の音の持つ強さ、やさしさ、深さ、素晴らしさを思い起こしました。その中で、塩谷さん独特の温かな声で「この日々を全部を感謝したいんだ」というメッセージを聴くとストンと心に入ってくる……何も飾らず自然なありのままで、神様に作られた本来の形が一番素敵なんだと気づかせてくれたような気がします。…
ビデオ 試写室◆ ビデオ評 87 「NERO」
ザ・ダーク・エンペラー
古川第一郎 日本キリスト改革派 南越谷コイノニア教会牧師 何と悲しいハッピーエンド!「NERO ザ・ダーク・エンペラー」 前々回ご紹介した『クオ・ヴァディス』にもローマ皇帝ネロが登場しました。そして今回は、そのネロを主人公にした作品です。主演は『ドクトル・ジバゴ』のハンス・マシソン。 黙示録の「獣」、即ち悪魔化した国家権力者の暗号は、「666」。「ネロ」をヘブル語で書いて、そのアルファベットを数字に置き換え、それを合計すると「666」。名前も暗号にするほど恐れられた暴君。私が始めて見たのは、教科書に載っていた石膏の像。怖い顔でした。ところが、『クオ・ヴァディス』のネロは、気の弱い、人に操られた惨めな男。意外な印象でした。この作品のネロは、もっと意外です。 親の罪のために、皇族でありながら奴隷として少年時代を過ごしたネロ。同じ奴隷の少女アクテと恋に落ち、彼女への愛は皇帝になっても変わりませんでした。母親の猛反対にも関わらず愛し抜こうとする姿には好感を感じます。 皇帝となったネロと婚約者のアクテが語り合う夢。「みんなが幸せになれる国を作ること」。真剣に2人は考えました。何と純粋な若者でしょうか!そして、元老院の主張する「軍備増強と増税」に反対し、「公平な税制によってこそ、反乱を防ぐことができる」と主張します。このネロに日本の首相になってほしいくらいです。とてもすばらしい青年です。 ところが後半のネロは、じわじわと変わって行きます。弟を殺し、母を殺し、パウロを殺し、クリスチャンを殺す。流血の男。何が彼を変えてしまったのでしょうか?映画を観て感じてみてください。そこには現代に向かって語りかけてくるメッセージがあります。 もう一つ印象に残ったのが、アクテの変化です。ネロの中で「流血の心」が目覚め始めている頃、アクテの中では「求道の心」が目覚めつつありました。パウロのもとでクリスチャンとなったアクテが、ネロの弟殺しを知ったとき、「私はクリスチャンよ。人殺しは愛せない!」と言ってネロのもとを去ります。このときのアクテの信仰には、まだ律法主義的な要素が否定できません。 「ネロを救いたいです」というアクテに、使徒パウロは「我々が人を救えるなどというのは思い上がりだ。すべては恵みだよ。祈りなさい」。ネロのために必死に祈るアクテ。殺すネロを生かす恵みの主。最後にこれが明らかになります。すべてをゆるし、無条件に愛し、抱きしめたアクテ。しかしネロに残された時は僅かでした。しかし、ネロを包む温かい光が、「彼も救われたのだ!」と語っているようです。悲しくはあっても、なお、ハッピーエンドです。…
NEWS VIEWS FACES 2006年3月「ナルニア国物語」全国上映
礒川道夫 チーフプロデューサー 私たちはこの映画で何を伝えるのか 2004年は「パッション」、2005年は「マザー・テレサ」と2年連続して、映画上映のお手伝いをさせていただいた。「パッション」は100万人を突破、「マザー・テレサ」は単館上映としては大成功で、映画館シャンテシネでは8月から12月まで上映された。それだけ多くの皆さんに「主の愛」を伝えることが出来たと思う。 さて2006年は神様から何をさせていただけるのかと思っていたら「ナルニア国物語」の上映協力ができそうだ。 「ナルニア国物語」は、20世紀を代表する英国作家C・S・ルイスの著作で、全7巻からなるファンタジー・シリーズである。今回公開される第1章「ライオンと魔女」は、第二次世界大戦下のイギリスが舞台。戦火を逃れて田舎に住むカーク教授に預けられる4人の子供たちが主人公。末のルーシーが衣装箪笥に入り込むと、そこは雪に覆われた冷たい世界。 かつては偉大な王「アスラン」が作ったすばらしい国。しかし今は美しく冷酷な「白い魔女」によって寒い冬の世界になっていた。 C・S・ルイスは「悪魔の手紙」「キリスト教の精髄」などの著作があることからわかるように「クリスチャン作家」である。ならばこの「ナルニア国物語」にも聖書のメッセージが隠されていると考えるのは当然である。聖書を読んだことがある人ならばこの「アスラン」が誰を表しているかはすでにお気づきだろう。ストーリーに出てくる「石舞台」は「ゴルゴダの丘」のことかと聖書の世界に置き換えて観るのも興味深く、イエスの愛を伝える役割を十分果たしている作品である。 同時期に書かれた「指輪物語」の著者J・R・R・トールキンとは友人だったようである。「指輪物語」は映画「ロード・オブ・ザ・リング」として大ヒットになった。J・R・R・トールキンは、この作品を「基本的には宗教的でカトリック的作品」であると記述していたそうである。(“The Letters of J.R.R.Tolkien”)私は映画「ロード・オブ・ザ・リング」で人間の原罪の問題を感じたが、残念ながらキリスト教界がこの映画の成功を利用した形跡はなかった。 今度の「ナルニア国物語」はディズニーが贈るファンタジー・大型プロジェクトである。テレビや雑誌でもこれから多くの宣伝がなされる。映画「ロード・オブ・ザ・リング」に迫るか、それを超える動員があるだろう。 「導く人がなければ、どうしてわかりましょう」(使徒の働き8:31)この映画の意味を伝える使命が私たちにはある。この3月、神が与えてくれたチャンスをどう生かすのか。教会学校の子供たちを、ぜひ映画館に連れて行ってほしい。…
風色のカレンダー 1 ものを作るということ
相馬幸恵 ミニチュアクラフト 幼いころから、自分でものを作ることが好きでした。たとえば、妹との庭でのおままごと。落ち葉やさざんかの花びら、木の実などでごはんのおかずを作ったり、椿の花びらを糸でつないでネックレスにしてみたり、ボール紙を貼り合わせて、家や大きなバースデーケーキも作ったりしました。また、母から端切れをもらって小さな人形の服も作りました。 そのようにして、たいした材料のなかったころでしたが、かえって限られた中で、創造力が養われていったのだと思います。さらに自分なりに考えて作り上げた喜びを味わうことで、創作のおもしろさを知っていくことになったのかもしれません。 現代は、物があふれている時代ですから、プレゼントするにも何を贈ればいいのか悩んでしまいます。そんな傑作でなくてもいいから、相手の喜ぶ姿を思い浮かべながら、時間をかけて心を込めて作ってみる。その手作りの良さが今、見直されていると思います。 今年一年、私ももう一度初心に戻って、美しい自然と季節を創造された神さまのことを思い巡らしながら、制作していけたらと願っています。…
編集者より 38718
先日幼なじみを訪ねました。彼女は法を犯し裁かれるべく拘置所にいます。実は、拘置所に入る前に洗礼を受けたいと言ってきました。一度誘った伝道集会で「こんな自分でも愛してくれる方がいることが分かった」です。私は喜びましたが、一時の気の迷いだったのかもしれないと思っていました。しかし彼女は「確かに私は罪を犯しここにいる。でもこれを通して本当に大切なことを得た」と言うのです。新約聖書をさしいれたのですが、すでに旧新約聖書を持っていました。「刑務所ではキリスト教サークルがあるから洗礼を受けることができるかもしれない」という彼女には以前の絶望に満ちた表情はありませんでした。(梶)…
来月号予告 38718
【特集】信教の自由を守る日を考える 「建国記念日」として定められている2月11日は、クリスチャンの間では「信教の自由を守る日」としています。2月号では、「信教の自由を守る日」について考えます。…