アントニオ石原孫右衛門が斬首された翌日、まだ4歳のその子フランシスコも母親の手からもぎ取られ、刑場の方へ連れて行かれた。子どもは従者の中で泣き出したが、お父さんに会えることを諭され、やがて天を見上げて刑場の露となり散っていった。
刑場のあった現在の御坊川の前で思いを馳せていると、ふと1羽の水鳥がこちらを見ていた。そして、やがて飛び立って行った。
アントニオ石原孫右衛門が斬首された翌日、まだ4歳のその子フランシスコも母親の手からもぎ取られ、刑場の方へ連れて行かれた。子どもは従者の中で泣き出したが、お父さんに会えることを諭され、やがて天を見上げて刑場の露となり散っていった。
刑場のあった現在の御坊川の前で思いを馳せていると、ふと1羽の水鳥がこちらを見ていた。そして、やがて飛び立って行った。