『教会福音讃美歌』ができるまで 最終回 現状とその全貌
田中 進
イムマヌエル綜合伝道団
インマヌエル大宮キリスト教会牧師
紆余曲折しながらも完成が近づく『教会福音讃美歌』。最終回では、現状とその全貌について聞きました。
Q 大詰めですね。作業はどこまで進みましたか。
編集・校正作業を終え、五月二十九日に原稿データが印刷所に届けられました。それから三週間かけて最初の校正、再校、そしてもう一度最後の校正をして六月下旬から印刷に入ります。その後製本を終え、七月最終週に納品され、ただちに発送作業に取り掛かります。すでにご予約いただいている方々には、八月上旬にはお手元にお届けできることになっています。
Q 千ページ以上とは、かなり厚いですね。
最終的に千四十ページとなりました。短い曲は別として、おおむね一曲見開き二ページとしました。歌詞を楽譜内だけでなく、独立させて全節記載するためです。それは歌詞の意味を理解し味わうため必要だからです。また、索引も充実させました。初行・くりかえし索引は当然ですが、聖句索引、主題索引、曲名(TUNE)索引、原詩初行索引などに五十ページ余りを割いています。新しく翻訳された讃美歌を活用するためには不可欠なものだからです。
Q カバーも二種類ですね。
出版のための会合で、見本が三種類提示されました。そこから二つに絞るところまでは問題なかったのですが、現代的な抽象画とオーソドックスなステンドグラスはそれぞれ良さがあり、どちらも捨てがたく、いのちのことば社が柔軟に対応してくださった結果です。一致の中の多様性、を重んじる教会にはふさわしい選択だったのではないでしょうか。ちなみに、読者の皆様はどちらを注文なさいますか。
Q 最後に、全国のクリスチャンに一言お願いします。
この讃美歌集発行のために祈り、支え、期待してお待ちいただき心から感謝申し上げます。福音讃美歌協会は、十一月十二日(月)に東京の玉川聖学院・谷口ホールをお借りして「奉献礼拝」を行う予定です。志を与え、それを成し遂げてくださった主に『教会福音讃美歌』を奉献し、主への感謝と讃美をささげます。新讃美歌集が主の祝福のうちに全国の諸教会で用いられることを願っています。ぜひ読者の皆様の教会でもお用いください。
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