エクレシア
――欧州に集められた
神の家族を訪ねて 第3回 バルセロナに日本語教会ができるまで
内村伸之
ミラノ賛美教会牧師
スペインのバルセロナは、豊かなキリスト教文化をもつ地中海沿岸の古都です。この都市では、2008年から日本語での礼拝がささげられるようになりました。それ以前から、個人宅でのバイブル・スタディがありましたが、大変残念なことに、カルト的な教会の介入などをきっかけに集会は分裂してしまいました。人間的な視点からは悲しい出来事でしたが、そのことを通して、神様はバルセロナにキリストのからだである教会を建て上げてくださったのです。
以下は、教会創立時の礎となってくださったある姉妹の証しです。
「私たちはバルセロナの地で日本語で聖書を勉強し、日本語の礼拝にあずかりたいという祈りを持っていました。初めはたった2人からの出発でした。右も左も分からない2匹の羊が、羊飼いを探している状態でした。しかし2008年1月内村伸之牧師が、私たちの群れを探し出してくださいました。そして、その日小さな部屋で初めて日本語礼拝がささげられ、溢れる涙と熱い愛で疲れも傷も癒され、 深い平安に満たされました。
その後、少しずつ群れが広がり、バルセロナ日本語キリスト教会が生まれました。そして、この教会にふさわしい会堂を与えてくださいとの祈りをもって与えられた会堂は、なんとカトリック教会の中の礼拝堂でした。キリスト者の愛をもって私たちを受け入れ助けてくださいました。時間を要する忍耐の道程でしたが、主の測り知れないご計画は私たちの思いも考えもはるかに及ばないところにあります。そして数々の不思議な御業をもって、群れを礼拝堂へ集め、整えてくださいました。どうか、教会を通して主の栄光が現されますように。そして私たちの内に主の栄光を妨げるものがありましたら、どうか取り除いてください。いつも最善最良の道をご用意してくださる神様の御心に心を尽くして感謝いたします。アーメン」