スポーツミニストリーの挑戦 第10回 サッカーキャンプ

蔦田聰毅
インマヌエル堺キリスト教会牧師
スポーツネット関西/大阪・主事

わずか十六歳でプロとなり、いくつものサッカークラブでキャプテンを務めた元アルゼンチン代表のJ・A・オルテガ氏。引退後は、サッカー指導者として最高の“S級ライセンス〟を取得し、世界を制したボカ・ジュニアーズのジュニアチームのコーチも務めました。二〇〇二年に来日し、今は横浜・本郷台キリスト教会の働きの中で「エスペランサSC」というチームを指導しておられ、発足十年にしてすでに、強豪ぞろいの神奈川でトップチームに成長しました。
そのオルテガ氏を招いて、大坂・堺でもサッカーキャンプを開いたことがあります。「日中は私がサッカーを教えますから、夜は先生がイエスさまを伝えてください」という、シンプルなプログラムでした。「指導者セミナー」を一コマ設けると、有料にもかかわらずたくさんのチームのコーチたちが集まって、サッカー指導の講演とオルテガ氏の信仰の証しに聴き入っていました。今でも時々、もう一度やってくれないか、との要望を聞くことがあります。
さらに、奥多摩バイブルシャレー(東京・青梅市)では、春休みに「小学生サッカーキャンプ」を開催しています。今年もあります! 英語と日本語と二つ行われ、経験者も初心者も、男児も女児も参加します。ノンクリスチャンが六割以上を占めたこともあります。二泊三日の中で、それぞれ四、五回ずつサッカーの時間とチャペルがあります。
以前とある小学生が、「昨年、『聖書が人生に大切』と聞いたので、今年は代金を持ってきました」と聖書を求めてきて感動し、感謝したことがありました。
ある年のキャンプでの内容をご紹介します。

1.「私たちを造られた神さま」
(創世記1・1、27/エペソ2・10など)
Q1 サッカーするとき、どんな物が必要?
Q2 それらはどのように作られたの?
Q3 何かほかの使い道はある?

一つひとつの物はだれかが考えて、デザインして作りました。自然にでき上がった物はありません。この世界も私たちも、造ってくださったかたがおられます。

2.「私たちを見守られる神さま」
(Ⅰヨハネ2・5、1・10、3・4―5など)
Q1 サッカーにはどんなルールがある?
Q2 ルールを守らないとどうなる?
Q3 ルールがないと、どうなる?
私たちを造られた神さまは、毎日楽しく、仲良く、安全に、幸せに生活できるためにルールも作ってくださいました。ルールブックは聖書です。破るとペナルティーがあります。実は私たちが受けるはずだったペナルティーを、イエスさまが代わりに受けてくださいました。

3.「私たちを祝福される神さま」
(Ⅰヨハネ5・3、2・3、3・23―24など)
Q1 サッカーのどんなところが好き?
Q2 サッカーをしてつらいこと、大変なことはある?
Q3 サッカーのほかには、どんなことが好き?
長時間プレーし続けると疲れたり、息が苦しかったり、頑張っても負けると悲しい。でも好プレーができたり勝ったりしたらうれしい。そんな喜びや悲しみを仲間と分かち合えるのがサッカーの素晴らしさの一つ。神さまはファウルを探してペナルティーを与えることばかり考える意地悪なレフェリーではなく、私たちを愛し、祝福したいと願いながら、安全に、正しく生きられるように優しく見守り、困ったときにも助けの手を伸ばしてくださるおかたです。

4.「私たちを迎えてくださる神さま」
(Ⅰヨハネ5・4―5、12など)
Q1 サッカーの勝敗はどのように決まる?
Q2 勝ったこと、負けたこと、ある?
Q3 そのときどんな気持ちがした?
サッカーの試合は元気であれば何度もできます。負けたら悔しいけど、その反省材料を次の試合やプレーに生かし、取り返せばよいのです。でも私たちの人生はたった一度。必ずここで勝たなければなりません。私たちを愛してくださる神様に知らん顔で、罪と仲良くしたままの人は、最後には負けて地獄に行くと、永遠のルールブック「聖書」は教えます。でもイエス様を信じる人は必ず勝って天国に行けるとハッキリ約束されています。イエス様を信じて、神さまに守られながら、本当の勝利者になってください。

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何人もの牧師たちが、このキャンプで講師をしています。スポーツミニストリーは広がっています。キャンプ開催のご希望やご相談なども、遠慮なく声をかけてください。

全国のスポーツミニストリーで、相互協力できればと思っています。情報提供をしてくださり、ありがとうございます。Email : publish@wlpm.or.jp「スポーツミニストリー情報」宛

*奥多摩バイブルシャレー主催小学生サッカーキャンプ(3月下旬開催)http://o-bc.net/j.camp,event.html