ビデオ 試写室◆ ビデオ評 51 『ニュートン博士の楽しい科学教室
エピソード2 バイキンをやっつけろ!』
古川第一郎
日本キリスト改革派 南越谷コイノニア教会牧師
神様はFBIよりすごい警察組織を、からだの中に入れられた!
ニュートン博士の楽しい子供科学教室 第2弾
主人公のトリーシャと弟のティム、お父さんのクリフなどで、自主制作のビデオ映画を作っています。タイトルは『ゾード星人の侵略』。地球を狙うインベーダーのゾード星人を、スパーク中尉を隊長とする戦闘員たちが、レーザーガンでやっつけるという映画です。トリーシャはその中で、ゾード星人のマックスをレーザーガンで撃ちました。ところが、そのときマックスが「ゴホゴホ」と咳をして、トリーシャに風邪をうつしてしまいました。なんと、レーザーガンよりも、咳のほうが強かったとは!
38.5度の熱を出してしまったトリーシャは、「マックスのせいよ!」と言って怒っています。そのとき、ニュートンおじいさんが訪ねてきます。マックスを恨んでいるトリーシャを見て、ニュートンおじいちゃん、ひらめきました。「みんなでトリーシャの病気の原因を解明しよう。」
何をするのかと思うと、みんなにランチを作らせるのです。サンドイッチにチップス、そしてチキンスープ。全部できあがると「実は、今、みんなでバイキンをばらまいたのさ。」電気を消して、紫外線でキッチンを照らすと、青く光るところがたくさんあります。それが細菌のついたところなのです。「実はな、わしは自分の手にバイキンをつけてきたんだ。だが私が触ったのは、冷蔵庫の取っ手だけだよ。」そう、彼が触った冷蔵庫を何人もの人が開けて、その手で包丁を持ち、その手で持った台ふきでテーブルを拭いたりして、バイキンは部屋中に広がってしまったのです。「このとおり、バイキンは普通の生活で簡単に広がってしまうものなんだよ。マックスだけのせいじゃないんだ。」事実を知り、トリーシャはマックスをゆるすことができました。
それからみんなで博士の家に行き、もっとすごいものを見ます。ある部屋は血管の中、次の部屋はリンパ腺の中にしつらえられて、どこからバクテリアやウイルスが侵入してくるのか、それに対して白血球やリンパ球がどう戦うのか、みんなでそれぞれの役を演じて遊びます。それはちょうど、あの『ゾード星人の侵略』にそっくりでした。「人を病気にする『抗原』は何百万もあるが、神様はそれをやっつける『抗体』を何百万種類も作って対抗できるようにしてくださったんだ。」これが博士の言いたいことでした。
しかしトリーシャは一人、家に残って寝ています。「こんなの不公平だわ」と怒る彼女に、お父さんが一つのみことばを教えます。これを聞いて私は、「聖書ってすごいなあ」と思いました。神様は私達の体を不思議なほどすばらしく造ってくださいましたが、それを守るための知恵も、医学の発達するはるか前に教えていてくださったのです。体の不思議と聖書の不思議。この二つから、神様の存在と愛を確信させられます。
一回行ったらまた行きたくなる、ニュートンおじいさん博士の楽しい科学教室。教会学校の生徒たちにも、ぜひ見せたいですね!