古川第一郎
日本キリスト改革派　南越谷コイノニア教会牧師

会場 沸かせながら 霊的深みへ！

　ブルース・ウィルキンソン博士の『ヤベツの祈り』は、キリスト教書としては空前の売れ行きを記録しました。米国「ニューヨークタイムズ」紙のベストセラー本の一位、「USAトゥデイ」紙の一位、「ウォールストリート・ジャーナル」紙でも一位ということ。「何の本がそんなに売れてるの？」と聞いてみると、「祈りの本」だと言うのです。売れただけではなくて、それを読んだ人の生活が変わっているというのです。『ヤベツの祈り』は一種のムーブメントとなり、その現象は日本でも起こっています。

　その『ヤベツの祈り』が、テレビで放送されることになって、スタジオで100人ほどの人の前でウイルキンソン博士が講演をしました。その模様がビデオ化されて、ついに、その日本語版が発売されることになったのです。

　最初は、映画映像でヤベツの紹介があります。それからウイルキンソン博士の講演が始まります。めりはり、リズム、ジェスチャー、ユーモア、どれも洗練されています。博士は注意深く、今多くの人が『ヤベツの祈り』に対して持っている誤解を解いています。例話、イラストレーション、体験が次々に出てきます。しかも聖書の純正な解釈に基づいているのです。

　ここで、まだ知らない方のために、ヤベツの祈りをご紹介しましょう。

　「私を大いに祝福し、
私の地境を広げてくださいますように。
御手が私とともにあり、
わざわいから遠ざけて
私が苦しむことのないようにしてくださいますように」

（1歴代誌4:9）

　４つの祈りが含まれています。ちょっと見ると、あまり模範的な祈りではありません。第一に、自分のことばかり祈っています。第二に、具体的ではありません。しかし、自分のために祈ることなしに、人のお役に立つことができるでしょうか？　また、「具体的な祈りほど、よい祈りだ」と私は教えられてきました。しかし、神のくださる祝福は、人間の思いをはるかに超えています。私たちが思いつく具体的な祈り以上のものです。

　『ヤベツの祈り―バイブルスタディ』という本で聖書研究をしたとき、こんな質問がありました。「もし神様に、『あなたのほしい祝福は、どんな祝福か』と言われたとしたら、なんと答えますか」。一人の方が答えました。「神様がくださろうとしている祝福全部」と。

　この莫大な祝福を、この平易な語り口のビデオを通して、手に入れる人が沢山いますように。