古川第一郎
日本キリスト改革派　南越谷コイノニア教会牧師

　2003回目のクリスマスが来ようとしています。今回は一挙に3本、クリスマスにみんなで楽しめるビデオをご紹介します。まずは、タツノコプロが作ったテレビアニメからです。

『トンデラハウスの大冒険』第１巻「紀元前にトンデラハウス／赤ちゃん危機一髪」

　高視聴率で再放送までされたこのアニメ、私も毎週見ていましたし、聖書に関心のない親戚の家でも同様でした。
　「トンデラハウス」というタイムマシーンが故障して、不時着したのが紀元前。それを直して現代に帰ろうとしたらまた不時着したのがちょうど紀元０年でした。主人公のゲンと梓は命を狙うヘロデから、必死にイエスを守ろうとします。エジプトへ逃げるヨセフとマリアと「さようなら」をするとき、見ている私の目からもポロっと涙が…。

『ヴェジテールズ 第6巻　クリスマスを救え！』

　野菜たちが歌い踊るＣＧアニメを楽しみながら、福音が理解できるという人気のシリーズの第6巻目です。「クリスマスはプレゼントをもらう日」というおもちゃ会社のコマーシャルに最初に疑問を感じたのは、おもちゃのロボット、ルイでした。工場を逃げ出したルイは本当のクリスマスの意味を探して旅を続け、野菜のボブやラリーたちに出会います。本当の意味を知った彼らは、町中の人に知らせるために、おもちゃ会社のテレビスタジオを占拠。それを見つけ激怒した社長。ところがその険しい顔がくずれて初めて見せる涙。何が起こったのでしょうか？歌手の森祐理さんも声優として出演しています。楽しい30分のミュージカルアニメです。

『マペットのクリスマスキャロル』

　極めつけはこれです。『マペットのクリスマスキャロル』。強欲で冷酷なスクルージが、3人のクリスマスの幽霊が見せる過去と現在と未来の幻を見て、一晩ですっかり生まれ変わるという、有名なディケンズの『クリスマスキャロル』を、すばらしいミュージカルにしてくれました。スクルージは、今年『サイダー・ハウス・ルール』でアカデミー賞助演男優賞を取った名優マイケル・ケインが好演しています。
　「マペット」とは、マリオネット（操り人形）とパペット（ぬいぐるみ）を組み合わせて、『セサミストリート』を作ったジム・ヘンソンによって考案されたもので、ぬいぐるみ人形が本物の人間と互角に演技するというところが特徴です。アメリカではマペットの人気はすごくて、有名な俳優も共演を願うほどだそうです。人間もマペットも混じった町中の人たちがスクルージと一緒に歌って踊る、ラストシーンは涙なしには見られません。84分の本格的ミュージカル映画です。