ブック・レビュー 『バイブルに見るビジネスの黄金律』
一線で働くクリスチャン・ビジネスパーソン20人の証し
市村和夫
インターナショナルVIPクラブ 代表役員
聖書の言葉がビジネスの現場でどのように具現化されたのか
本書は、日本人クリスチャンビジネスパーソン二十人を選び、経営と信仰についてインタビュー形式にまとめた本です。登場する人々に共通していることは、聖書の黄金律(ゴールデンルール)である「何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ」(マタイ7章12節)という言葉に根ざし、家庭や職場で輝いて生きているということです。家庭を大切にし、近隣の人々を大切し、仕事においては、顧客、取引先(消費者、小売店、卸店、メーカー)の人々をはじめ、接するすべての人に愛をもって仕えていく姿が書かれています。
二十人の職業はそれぞれ異なり、大企業の役員、中小企業のオーナー経営者、個人事業者、専門職の人、サラリーマン、東京の人、関西の人、年配の人、若い人、男性、女性など様々です。
この本は、単なるビジネスの成功物語ではありません。ビジネスに成功しても失敗しても神様が共におられ、慰めと励ましと祝福と繁栄が与えられ、聖書の言葉がビジネスの現場でどのように実際に生かされているのかが書かれています。
様々な苦しみ、悲しみ、痛みの中にあっても、本書で紹介されている人々は、神様によって喜び、希望、勇気、勝利を得るという経験をしているのです。生きて働く信仰の実体験は、読む人に感動を与えます。
変化の激しい新しい時代にあって、実践的経営の基本理念と真髄を書いたビジネスの書であると同時に、ビジネスパーソンへの模範となる信仰の書でもあります。また、未信者の人々へ贈る伝道用のプレゼント本としても最適であります。
すべての日本人ビジネスパーソンにとって必読の書であると高く評価し、推薦いたします。