ブック・レビュー 『ヤベツの祈り ディボーションガイド』
高田 義三
チャーチ・オブ・クライスト・ニュージーランド日本 大阪教会 牧師
「ヤベツの祈り」が七倍楽しく味わえる
「ヤベツの祈り」によって私は、大きな祝福を受けましたが、今回この種の本としてはとてもユニークな本書から、さらにすばらしい「霊的冒険」へのチャレンジを受けています。本書は、「主よ、私を大いに祝福してください!」、「主よ、私の地境を広げてください!」、「主よ、あなたの御手を私に置いてください!」、「主よ、わざわいから遠ざけてください!」というヤベツの四つの祈り、そしてエピローグの「ヤベツの奇蹟を祝う」を各週のテーマとして、一ヶ月間のディボーションを進めていくことができます。一日分は四―五頁程度に収められ、タイトル・聖句・本文・日誌・聖徒の一言(あるいは聖句)という各部分から成っています。またそれぞれに字体を変えるなど工夫され、より読みやすく構成されています。
本文は優しく語りかけるようにして、読者を促し、また励まして、心と思いを父なる神に向けさせます。さらに、具体的でわかりやすい証しや感動的な霊的例話は、神が良い方であり愛の方であることを身近に覚えさせてくれます。そして本文に続く日誌は、読者自身が、それを実践することによって、その箇所で得た神からの語りかけを、自らの日常の生活に生かす助けとなるでしょう。
本書全体は百以上にも及ぶ聖句によって裏付けられており、読者は「神はご自身の愛を証明したいと、どれほど願っておられるか」を知って、本気で祈り始める生活に導かれるはずです。そしてワクワクしながら、神の真実な応答に期待し始めるのです。まさに「本書は……あなたが経験するはずの奇蹟を念頭において書かれています。『さあ、今日も神による超自然的な事柄を見、それに参与しよう』そう期待しながら一日一日を始めるという習慣を、一生涯続くものとして身につけられるよう工夫してあります」(四頁)と著者が言うとおりです。
本書はクリスチャン生活に画期的な祝福をもたらし、特に既刊の『ヤベツの祈り』の読者には特別な恵みの書となることでしょう。