ブック・レビュー 『元祖便利屋を成功させた
信じる力』
佐藤 綾子
日本大学芸術学部教授/社団法人パフォーマンス教育協会理事長
神様だけを見上げて生きる力
ナント、すばらしい本ができました!本当に「すばらしい」という以外に、近しい友人の私としては、ことばがありません。
右近さんらしさがいたる所に出ていて、まさに右近さんご自身が私の目の前で直接語りかけているようです。
では、「右近さんらしさ」とは何か? 私が日頃よく知っていることだけを書きましょう。
ひとつ、正直であること。
ふたつ、明るいこと。
みっつ、誠実であること。
彼は「信仰を説く」のではなく、「信仰を生きて」います。生活者としてのクリスチャンのあり方を全身で表現しているような人なのです。
クリスチャンは世の中にたくさんいるけれど、「クリスチャンであることをそのまま生きている」ような人は、残念ながらあまり数が多いとは言えないようです。
もちろん、私の友人や尊敬する先達の中に、そういう優れた人は何人かいますが、気軽に街を歩いていて、ヒョイッとアポもなしに食事をするような間柄で、そんな人は少ないものです。
でも、我らの右近勝吉氏は違うのです。
誰でも気軽につきあい、気軽に食事をし、そして正直です。神様を無限に信頼しているからこそ、きっとあれだけ正直で自由なのでしょう。
このややこしい現代で、四の五の理屈を並べずに、神様だけを見上げて生きる力を、私たちはこの本から学ぶことができると思います。
文章もわかりやすく、巻末の貞子夫人のことばがまたすばらしい内容です。
この本が未来のクリスチャンの心を支え続けることを信じて、私は安心してこの書評をお届けします。