ブック・レビュー 『愛されて生きる』
岩井 清
キリスト伝道隊・平塚福音キリスト教会顧問(牧師)
ユーモアを楽しみながら日々のディボーション
私たちクリスチャンにとって、神さまとの交わりである日々のディボーションは、信仰生活の生命線とも言われるほど大切な習慣です。この度、いのちのことば社から、榊原寛先生によるポケット・ディボーション・シリーズ『愛されて生きる』が出版されましたことは、なんと幸いなことでしょうか。先生は、私たちの教会に隣接する茅ヶ崎市でも良い牧会をされましたが、そののち、ラジオやテレビ番組のパーソナリティーとして果敢に伝道を続けられましたので、多くの方にそのお名前が知られていることと思います。
感度の良いアンテナを張り巡らせて、現代社会の痛み、問題、病弊を熟知しておられる方なので、それらに適切に届くみことばを取り次いでおられるのではないでしょうか。
また、ご自分で、挫折の経験や、ことばに表すことのできない悲しみをくぐられましたので、私たちの弱さにも寄り添って、みことばを伝えてくださるのです。
なんとか分かりやすくみことばを聴取者のみなさんに届けたいという熱い思いと修練がこのシリーズにも結実し、日々のことばが、ページを読み進めていく私たちに素直にすっきりと届いてきます。
お孫さんの言葉から、そして、なんとゴキブリからさえも学ぼうとする謙遜な姿勢から、私たちはユーモアを楽しみながら胸打たれる思いに導かれます。
この小さな本が大きく用いられ、主を愛し、主に愛される多くのクリスチャンや求道者のみなさまが、喜びと養いを日々お受けになるようにと願うものです。
毎日の聖書通読と祈りに合わせて、このブックレットをぜひ用いてください。ディボーションが、さらに楽しく深くなると思います。また、親しく主を知り、より密に主と交わる喜びに入れられると思います。