ブック・レビュー 『神からの報い』
安田 諭
単立ニューライフフェロシップ 北斗チャペルキリスト教会 牧師
天国での永遠の報いに関するイエスの教え
本書は、キリスト教書の出版物として、記録的なヒットとなった『ヤベツの祈り』の著者、ブルース・ウィルキンソン師の新刊書である。『ヤベツの祈り』で、私たちが、神の祝福とこの世でのより大きな影響力を求めることを神が願っていることを、教えられましたが、本書ではこの世の祝福だけではなく、もっと大きく、永遠に続く、永遠の価値がある祝福があることを、学ぶことができます。師は、五年間の年月をかけ、イエスがこれほどまでの切迫感をもって語ろうとしておられる永遠の報いとは何かを聖書個所一つひとつを通し、神学書や学術書も研究し、真理を徹底的に追及した結果得た確信をわかりやすく学ばせてくれます。点(地上における全生涯)と線(永久に続く死後のいのち)を用い、点の内側で起きること、この世で行った行動、生み出した収穫、どのような動機で行ったかも、即天国に直結し、線の上で起きるすべての事柄、永遠をどのように過ごすことができるかが決定する。しかも、この点で行った、小さな行い、コップ一杯の水も、真夜中の祈りさえも、それに対応して線の上に現れる結果は、驚くべき規模になって、永遠の報いとなって神は返して下さる。
神は確かにこの地上でも大いに祝福して下さいますが、それは点の中の一時的な報いであり、イエスの計画は、私たちが手にした報いを永遠において楽しみ、上手に用いること。点の中の将来だけに目をとめず、本当の将来、永遠の価値がある線上の将来を見据えて、今日の日を歩むことを教えられました。天国の民である私たちが、信仰のレースを終えて、帰る時、帰郷する日がまもなく来ます。その日のために、今日、今、瞬時をどのように選択し、過ごしたら良いのかを教えられ、神に期待し、神のために心の底から行いたいと願うように変えられる書です。
心からおすすめいたします。