ブック・レビュー シリーズ三部作完結!「私たちは神の愛で造られた」

 『愛とは何ですか  』
荒木 次也
NPO法人ファミリーカウンセリングサービス カウンセラー

カウンセリングとは、問題を抱え、弱り、疲れきった人が本来の姿に回復するためのサポートです。セルフイメージの低い人ほど、問題を抱えて悩みます。そのような人は自分を嫌っています。なぜかといいますと、努力もしていない、一生懸命がんばっていない、自分の顔や身体も好きではない、頭もよくない、など理由はたくさんあります。
平野先生はこの本の中で、神の本質とは神の心であり、〝愛”は神の本質、心である、とズバリと断言しています。この地球もすべての生物も人間も神の愛によってつくられた。だから美しいし、調和がとれている。「人を造ろう。われわれのかたちとして、われわれに似せて」。これが神の心です。私たちの身体は神のかたちに似ていて、性質は神に似ている。人間のモデルは神である。このことを、これでもかこれでもかと、平野先生は語りかけてきます。
ヨブ記のところでは、神はサタンに「彼をお前の手に任せる。ただ彼のいのちには触れるな」と、ヨブを打つことを許可しています。このことは、私たちに起こるどんな不幸なことでも、それはすべてを益にしてくださるための神のご計画の宣言なのだとズバッと教えてくださっています。
人間は神に似せてつくられ、神はどんな不幸なこともすべて益にしてくださる。本書は、こう断言している神の心が愛であるということをはっきり教えてくださいます。
ああこれで、この本で、すべての人が悩みや劣等感から解放される、カウンセラー失業の書です。うなりながら、手を叩きながら、思わず力がこもるような感動で読んでしまいました。何度も読み返していくと、信仰の深さが変わり、自分が変わり、人生が変わります。中風の人が癒され、寝床をかついで、神を賛美しながら家へ帰ったように、神に愛されて造られた自分がうれしくなり、踊りたくなります。ぜひ読んでください。一回ではなく何回も。
どんな人でも自分が大好きになり、自分の現実を受け入れ、困難には恐れや不安があっても立ち向かえるようになります。なぜなら、私たちの身体や顔は神に似ており、性質も神に似ているからです。