ブック・レビュー 色褪せないメッセージをいつでも手元に
池田 博
本郷台キリスト教会牧師
このたび、また新たな「世の光」「ライフライン」バイブルメッセージ集が発刊されました。大変うれしく思います。今回は、『それでも希望を見上げて』というタイトルになっています。
昨年三月の東日本大震災を経て、今、日本は暗やみに覆われています。それは大地震、大津波以上に福島原発事故による影響が計り知れなく大きいからです。原発による放射能汚染がなかったら、復旧、復興はもっともっと早く、速やかにできたことでしょう。しかし、大変な厳しさの中、多くの方々は一生懸命頑張って生きています。
希望を見上げて。復興、再生を信じて。
私も時々、太平洋放送協会のラジオ放送を聴いたり、テレビ放送を見させていただいておりますが、その時は心に残ったり、良いお話だと思っても、忘れてしまいがちです。私の場合は、牧師という立場もあり、個人的に良いお話は心に留めるようにしていますが、後からこうして活字になった本を読み返すことで、もう一度記憶も情景も新たにされますので、大いに活用させていただいております。ショートメッセージなので内容も分かりやすく、心に響きます。出かける時は、いつもカバンに入れて持ち歩きます。ハンディータイプなので手軽に持てます。
教会では、この本を信仰の励ましに用いたり、求道者へのプレゼントに使ったりします。シリーズ出版されていますが、私の手元には、最初のころからのものが大体そろっています。それらを読んで、心に留まったものをチェックしておき、メッセージやちょっとしたお話の時に話させていただくこともあります。
羽鳥明牧師のお話は、何十年経っても色褪せないですね。今なおご活躍なのがうれしいです。また一方で、若い方のお話も素晴らしいです。次の世代を担う大事な方々です。磨かれて、素晴らしく輝いてほしいと思います。テレビ、ラジオ、そして本を通して、日本の宣教のためにこれからもますます用いられるようにと祈っています。これからの日本のためになお「希望の光」となりますように。