三浦綾子没後10周年
 三浦作品で福音を伝えよう! 関連図書『三浦綾子 100の遺言』

今も多くの読者に感動と励ましを与え続けている著作の数々から、三浦綾子が伝えたかったことばの真意を浮き彫りにする新刊が登場します。
9月新刊
◆三浦綾子 100の遺言
込堂一博 著
三浦綾子の本から、没後10年を経てもなお響いてくる100の言葉を選んだ。戦争を体験し、青春時代から病と共に生きた三浦綾子の言葉は、平和への遺言であり、また生きることへの遺言とも言えよう。晩年の三浦綾子と親しく過ごした著者ならではの声がこの本から聞こえてくる。
B6変 224頁 定価1,260円


<目次>
・病気のプラス面
・人を生かし励ます言葉
・長野政雄さんの殉職
・今日が私の命日なら
・三つの愛に生きた人
・平和を求める心 ほか
付録:三浦綾子の作品解説とリスト

「三浦綾子100の遺言」に登場することばより

 「理解してほしい、慰めてほしい」という、人から受ける姿勢から「理解してあげたい、慰めてあげたい」という、与える姿勢に変わる時、悩みのほとんどは解決していることを、わたしはその時から今まで、何十回となく経験させられてきたのである。
 (角川書店『あさっての風』)

 人生順調な時があり、不遇な時がある。不幸に見える時があり、幸福に見える時がある。何れにしても絶望する必要もなければ有頂天になる必要もない。いつの日も光は私たちのすぐ隣にあると信じたい。
 (講談社『小さな一歩から』)

 まっすぐに歩いたつもりでも……足跡が曲ってついている……「人間なんて、そんなものなんだなあ。自分では正しいつもりでいる。ぼくだって、自分を本当に正しい人間だと思って来たんだよ。でも、ちがうんだねえ。陽子」
 (角川書店『続 氷点』)


メッセージ
著者が、三浦綾子のことばの背景となる場面を解説しつつ、そこから伝えるべきメッセージを語る。
引用図書
三浦綾子のことばが収められた著作のタイトルを掲載。
関連聖句
三浦綾子のことばの背景にある聖書のことばを合わせて味わう。
三浦綾子のことば
著作の登場人物の台詞、また、ナレーションの中から人びとの心に残り続けることばを抽出。


込堂一博(こみどう・かずひろ)
1948年、北海道室蘭市生まれ。明治学院大学、聖書神学舎卒業。元石川神の教会副牧師、千歳福音キリスト教会牧師を経て、1991年から日本福音キリスト教会連合(JECA)・旭川めぐみキリスト教会牧師。同教会は三浦綾子が旧宅を伝道所として寄贈するなど関係が深いこともあり、同教会着任後、親しい交わりの中で三浦文学とその人となりに傾倒する。三浦綾子読書会の会員でもある。