今年のクリスマス これがオススメ! 書店員さんイチオシ!
私が惚れ込んだクリスマスの本はコレ!(1)
埼玉県越谷市
旭屋書店・新越谷店
棟方寿一さん
待ちこがれた1冊の絵本
★『ジョイのクリスマス』
いのちのことば社フォレストブックス 1,365円
私が、この本に出会ったのは五年ぐらい前。小学受験向けのクラブの会報誌に紹介するのに私が選んだ作品でした。とても気にいったので、店が変わってもクリスマスの度に注文するのですが、出版社品切れで店で販売することはなくなっていました。その本がやっと重版されると聞き、とてもうれしくなりました。自分で売りたいと思う本が売れないというのは、書店員としてはとても残念なことでした。
この物語は、こぐまのジョイが、きれいな小石を見つけ、ペンダントにしてお父さん、お母さんにクリスマスのプレゼントにしようと思うのですが、クリスマスまでどこに隠すか悩むお話です。「ここは見つかる」「あそこも見つかる」と、ジョイの一生懸命な様子が伝わってきます。最後は山に隠したプレゼントが雪で場所がわからなくなり、雪どけの春までのお楽しみになってしまいます。
ジョイの一生懸命の気持ちと、それを知る、お父さん、お母さんの幸せ。とてもほのぼのとした、あたたかい作品です。この本が気にいったら、『リトル・ジョイのもりのおはなし』(いのちのことば社フォレストブックス)を読んでみてください。絵本の短編集みたいで、ジョイをとりまくあたたかい話がたくさん出てきます。