八ヶ岳のふもとから 第8回 デザートにはフルーツサラダ
松村登世
わが家のまわりでは、8月に入ると、夕方鳴くヒグラシの声が夏の終わりを感じさせる。そして山には早々と秋草が咲き始める。山萩、リンドウ、シロヤマギクなどなど。わが家の畑ではヒマワリとコスモスが仲良く咲き、夏と秋の同居というところ……。
里のほうでは、もうブドウやナシも出回りはじめて、見つけると思わず手が出てしまう。野菜と同様に私たちは果物大好き人間、デザートはたいてい果物をいただく。サラダにもよく果物を使う。お客様のときは、絵のようにフルーツサラダとしてお出ししたりもする。洋食のときは、野菜サラダとフルーツサラダの2種類作ることが多いが、これからの季節はきのこがおいしくなるのできのこのサラダも作る。果物は人間の体に最もやさしい食べ物と聞いたことがある。どんどん食べて元気に暮らしたいもの。
ここは涼しい別荘地のためか、8月は来客も多く、夫は張り切って野菜を作り、私は張り切って料理を作る。
こんなふうにわが家では、「おもてなし」と言えるほどのことはできないけれど、手作りのお料理で心をこめてお迎えすることにしている。厳しい暑さの中、色々な困難や苦労をして頑張っている友に、森の中に暮らしているこの恵みをしばし分かつことができるのがうれしい。
【フルーツサラダ】……リンゴ、グレープフルーツ、キウイ、イチゴ、ブルーベリー、ブドウ、モモなどなんでも使います。お好みのフルーツに、生クリームに白ワインを少々入れたソースをかければできあがりです。※主食がパンのときによく作ります。
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編集者より
毎年6月末には棚卸しが行われます。ひっそりと倉庫で本が山積みになっているのを見ると切なくなります。とてもいい本なのに埋もれているものは、もっとお伝えしたいと思います。本紙が信頼できる発信源になるとよいのですが。今回の特集はいかがでしたか。家庭の「平和」を考えると難しさがわかります。(永倉)
飼育したホタルが地元で公開されるというので見に行きました。暗闇の中を無数の小さくも煌々とした光が舞うさまは、思わず息をのむ美しさで、主の創造の素晴らしさを思いました。欲張りな私は、まだ見ぬ主が用意された美しい光景にもっと出合いたいと、出不精返上を決意しています。(加藤)