出版ニュース 『「べてるの家」から吹く風』の
出版記念トークイベントが行われました。
2004年から本誌で連載された「弱く、遠く、小さき群れより」が4月に新刊『「べてるの家」から吹く風』となって発売されました。「べてるの家」は、北海道日高地方の浦河町にある精神障がいを主に障がいもつ人々のコミュニティです。そこの「弱い者たち」から発信されるその生き方は、多くの知識人からも関心が持たれています。
3月22日には、ジュンク堂池袋店で、東京大学大学院教授である社会学者の上野千鶴子さんと著者の向谷地生良さんの出版記念トークセッションが開催されました。「べてるの家」の代表である早坂潔さんや、自称「精神分裂病界のイチロー」の松本寛さんなども対談に参加。途中、著者の奥様や息子さんも発言、早坂さんは具合が悪くなり(向谷地さん曰く「お腹がすいているだけ」)途中退場するなど、やっぱり「今日も、明日も順調に問題だらけ」を標榜する「べてるの家」ならでは、何でもありのトークセッションでした。