厚い本が今、 熱い! ◆毎日少しずつ……

吉永沙織
JECA平岡福音キリスト教会員

「辞書みたい……」
店頭でロイドジョンズ著『ローマ書講解8・5―17』を見かけた時の印象でした。「この分厚さだけで、ちょっと手が出ないかな……」と思いながらも、以前に同じシリーズを少し読んだことを思い出し、手にとってみました。
「とりあえず一章を……」と読み始めたら、引き込まれていきました。「私たちキリスト者がどんなに素晴らしいところに置かれているか」がとてもわかりやすく記されているのです。
「内外で覚える様々な問題に対する私たちの取り組み方は、あまりにも自分の欠けや足りなさにとらわれすぎている。(中略)しかし、この人々にとって本当に必要なのは、自分の心に聖霊が宿っておられるという真理を悟ることである」(一三一頁)
「なるほどー」「そうそう、こういう誤解を私はしている!」と自分の信仰の姿勢を見直し、与えられている約束の大きさに目が開かれていきました。
分厚い本の魅力は、私たちがよく理解できるように、丁寧な説明や具体的な例が盛り込まれていることです。またさらっと読んだだけではわからない、深みのある聖書の世界に私たちを招いてくれます。
一度にたくさん読もうとすると大変ですが、一章ごとなら三十分程度で読むことができます。毎日少しずつ。休む日があってもいい。
一章で完結するものなら、前の内容を忘れても大丈夫! 手軽に読める本では得られない豊かな世界を体験してみませんか。