四十路へのずっこけ恋愛道 教訓10 結婚に関しては、各自が気長に祈るってことでよろしく!

松本望美
北朝鮮宣教会所属

 先日、軽井沢で同じグループの教会が集まり「リーダース・キャンプ」が開かれた。ビジョンを語り合う会を持ったとき、ある婦人が「教会内に結婚前の男女がいるわけですから、お見合いというか、そういうのがあったらいいですね」とおっしゃった。そして、プロジェクターに映し出されたのは「グループ教会内で合コン?」と「結婚相談所」の文字。さらに、司会のS牧師が「どうですか、望美さん!?」と振ってきた。「それって“ねるとん”ですか?」と聞こうと思ったけど、宣教師の使う言葉にしては俗っぽいのでやめておいた。(今さら??)

 グループ教会にいる男性は、私よりも十歳以上も年下ばっかりだし……。どうせ合コンをやるなら、世代を合わせてほしいわけ。さっきも、「あの先生の髪型、カリメロに似てない?」と言っても、「はい? 何ですか、それ?」と言われるし、以前は「クリスチャン男女により“ねるとん”か、“フィーリングカップル五対五”ってどう?」って提案すると、「ゴダイゴ? ガンダーラ?」と言われ「ゴダイゴじゃなくて、五対五よ!」と説明する私。

 マイクで牧師に「じゃあ、望美さんも履歴書出してくださいね」とまで名指しで言われても……。そこまで結婚したいか?……と聞かれたら、すみません、そうでもありません。

 東京に帰ってきてから、ある友人に「結婚相談所案が出たんだよね」と話すと、「え? 十歳ぐらいまでなら年下もいいんじゃない?」と言う。「へえー、ストライクゾーン広いね~!」と言うと「精神的に大人ならね。“年上の女性に甘えたい”っていう男性はダメだけどね」と言う。「そうそう、“聖母たちのララバイ”は困るわけよ」と話していると、友人は、すかさずネットを駆使し「ああ、クリスチャン関係の相談所って結構あるね~!」と言う。

 友人、あるHPを読み上げた。「そこに“成婚の実績は、どのぐらいなのですか?”っていう質問があるよ」「で、どのぐらいの成功率なわけ?」と聞くと「“公表はしておりません”だって。成婚率は……不明ってことで」「はあ……」「まあ、結婚に関しては、各自が気長に祈るってことでよろしく……」

 違う友人に話すと「でもさ、今日、福山(福山雅治のこと)みたいな人が救われてさ、今週から同じグループ教会に集うことになるかもしれないよ」と言われ、「えー! そうなったらライバル多し! やばい!!」と一人で焦っている私であった……。