四十路へのずっこけ恋愛道 教訓4 勇気を持って信頼できる人の審査を受けなさい。だめんずを選ばないために。
松本望美
北朝鮮宣教会所属
最近、友人から「つき合っている人に会ってほしいの」と言われることが多くなった。つまり付き合っている男性を「審査してほしい」ということらしい。審査員となった私は、ラブラブモードの二人を前に審査する。後日「ねえ、彼のことどう思った?」と聞かれるので、率直に印象を伝える。「そうね。はっきり言ってあなたにはもったいないぐらい良い人」と言うときもあるし、「たとえるなら、高島屋のように高級なあなたと百円ショップのようなお安い彼って感じ?」と言うときもある(私、何様?)。
彼女たちは「三十路のお姉さまに彼を会わせるのは怖い」、さらに「望美さんが一番の難関。ここがクリアできないと」と口をそろえる。それは厳しくなりますとも。大事な友人のパートナーになる人なんだから。
しかし、この審査の目。自分のことになると、なぜか壊れてしまうから困りものだ。
世の中に「だめんずウォーカー」という言葉がある。だめ+メンズ=「だめんず」で、そんな男を渡り歩く女性を呼ぶらしい。いわゆる「女性にたかる男」「暴力男」「ああ、かんちがい男」などらしい。教会にはそんな男性はいない、だろうと信じている。
「自分には大きなビジョンがあると言いつつも、何にもしない口先男」とか「理屈や聖書の知識ばかりで、信仰生活はどうよ? っていう矛盾男」とか「なんでもマイナスのことしか口にしない批判男」とか「自分はなんでもできると思っていても、みんなで尻ぬぐいしてますよ、高飛車男」とか……まあ、身近にいるかもしれないけれど、愛をもって接しましょう。
自称「だめんずウォーカー」な友人が言う。「なんだか、だめんずを見ているとほっとけないの。何かしてあげたくなっちゃって」。尽くしたり、捧げたりすることが好きな彼女に、だめんずが寄ってくるのも仕方ない。「でもね、今は、自分で自分を守るために境界線を張っている」と言う。そういう男性が匂いを嗅ぎ付けて(?)近づいてきても、きちんと自分をコントロールしているようだ。
ああ、わが独身の友たちよ。いつも目を覚ましていなさい。そして、だめんずを見分けなさい。それは、突然、盗人のように近寄ってくるから。自信がなかったら、三十路ミッション(?)で審査してあげます。なんなら、審査員は「婦人会」のみなさんにグレードアップできますけど……どうします?