相馬幸恵
片柳福音自由教会会員

　きりっとした冷たい冬の早朝。庭に出てみると、昼間は元気なパンジーやビオラも凍ってしまったかのよう。寒々とした空気の中で目を閉じて深呼吸すると、ふわっと、どこからともなくやさしい香りが漂ってきました。毎年、一番に咲いては春の香りをプレゼントしてくれるろう梅でした。花は地味なのですが、冷たい空気の中でふっと香る、そのやさしさは、私にもこのようにあれ、と神さまが教えてくださっているような気がしました。

　春になると、庭仕事も楽しくなってきます。あと数週間もすれば木々から小さな新芽も出はじめ、枯れたようになっていたハーブの鉢からも、きっとまた、かわいらしい芽が出てくることでしょう。冬の間、じっと、じっと春を待ち準備をしている。そんな小さな庭の植物たちが、とてもいとおしく感じられます。

　あなたもこの春、小さな鉢にハーブの種など蒔いてみませんか？　芽のうちからしっかり香るので、あなたの生活の中でいろいろな香りの演出をしてくれるかもしれません。

　おすすめハーブは、ミントやレモンバーム。とても丈夫で一人では使い切れなくなるほどふえるかもしれません。