子どもが集まる教会に 地域のお友達を大切にする

松原智
笹塚キリスト教会牧師
CS活性化推進委員

今から約十年前、あるお友達伝道に関するセミナーに出席して、私は、そこで悔い改めを迫られました。それは当時、私達の教会では、礼拝と並行してクリスチャンホームのお友達を対象に子ども礼拝を行っていましたが、地域のお友達には働きかけていなかったからです。「クリスチャンホームのお友達を大切にすることは大事で、それを今、行っている」という思いは確かに大事ですが、それを言い訳に地域のお友達に伝道しないのは私達の教会の問題だと気づかされ、悔い改めて、月二回土曜に、お楽しみ会を行いました。最初、小学校の前でチラシを配っても、誰も来ませんでした。しかし続けていく中で、少しずつお友達が来始め、翌年から日曜朝に毎週、教会学校を行うことができるようになりました。当時、私がお話のカリキュラムを作り、コンセプトは「一か月、同じ箇所からお話をし、毎週、中心点を変えてお話をする」「初めてのお友達も、クリスチャンホームのお友達もわかるお話をする」というものでした。結局、このコンセプトでカリキュラムを八年間続け、現在では『成長』に移行することができました。

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あるとき、CS活性化推進委員会で、日本の教会の教会学校の現状について話していたとき、上記の話をさせて頂き、そこに集まっていた先生方も、ご自分の経験からのご意見を出され、そこから『教会学校スターターキット』が生み出されていきました。私自身、お友達伝道の働きをさせていただく中で、いつも「何とか、お友達にイエス様の福音を伝えたい。そして彼らがイエス様を信じ、神の家族である教会に加えられ、お友達もイエス様の弟子として成長していってほしい」と心から願い、お友達伝道の働きをさせて頂いています。
『教会学校スターターキット』は、これから教会学校を始めたい、また、再スタートしたいという教会、そしてお楽しみ会、家での教会学校で用いるのには最適だと思います。現在、私達の教会では、会堂だけでなく、クリスチャンホームを開放して、家での教会学校を三か所で行っており、『教会学校スターターキット』をはじめ、CSに役立つさまざまなツールを活用し、これからもお友達伝道を一生懸命させて頂こうと思っています。
「それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」(マタイ二八・一九―二〇)