時代を見る目 170 地域のニーズに応える教会 (2)
スポーツ伝道
池田恵賜
日本福音キリスト教会連合・本郷台キリスト教会 ユースパスター
この世界には、言葉を超えて通じ合えるものが少なくとも三つある。一つは音楽、一つは芸術。そして、最後にスポーツ。神は音楽を通し、芸術を通してご自身の栄光を世界の人々に示しておられる。そして、神はこれからスポーツの世界においても必ずご自身の栄光を現してくださると信じる。
現代においてどれだけ多くの人々が、スポーツに心奪われ、熱狂していることだろうか。現在、日本のスポーツ人口は八千万人を超えるといわれる。私たちクリスチャンが、このスポーツを福音伝達のツールとして用いる時に、神は必ずこの分野においても栄光を現されるに違いない。
韓国ではクリスチャンプロサッカーチームがあると聞く。またアメリカでは、野球の大リーグから1Aに至るすべてのチームにチャプレンが置かれている。ゴルフ、アメフト、バスケなどでクリスチャンが活躍し、伝道や祈り会、弟子訓練のプログラムがなされている。かたや日本では、数える程度しかクリスチャン選手がいない。それもそのはず、日本の教会はスポーツを一生懸命やる人々には閉ざされているのだから。
そんな状況を嘆くのではなく、何とかしなくてはと思う。ピンチはチャンスである。耕さない畑から収穫は望めない。日本には、まだ主のために使われていない九九パーセントの資源や財産がある。それらを用いていくために新しい取り組みも必要だ。私たちの教会のサッカースクール・エスペランサでは三百人以上のメンバーがいるが、グランドで礼拝を行っている。野球を通した伝道も、アメリカのクリスチャン元メジャーリーガーたちの協力を得ながら、この六年で千五百名以上の野球少年、監督たちに福音を伝えてきた。
私たちは今、クリスチャンのスポーツ指導者を育成するために、専用のグランドと建物を与えてくださいと真剣に祈り求めている。また、全国規模でスポーツキャンプを行いたいと考えている。一週間ほど泊まり、野球、サッカー、バスケなど色々な種目別トーナメントを開いたり、夜にはクリスチャン選手たちを招き、証しを聞いたり、伝道集会を開いたりする。いくつかの教会がまとまって行ったり、まだ主を知らない友人を誘っても面白い。
わくわくしながら楽しみながら伝道ができたら最高だ。世界に目を転じる時、日本のリバイバルに協力したいと申し出てくれている選手たちがたくさんいる。興味、関心のある方は、ぜひスポーツネットまで一報を。
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