次世代伝道小説この秋、ついに登場!
『スタート・アゲイン』誕生秘話 ◆自分自身が主人公になる

丸山 告
高校生伝道 hi-b.a.スタッフ

ファンタジー小説はあまり得意ではなかった。ゲームや漫画の世界は好きである。三十歳を過ぎた今でも、ワクワクしながらその世界に入り込むことができる。だが、「活字のSFもの」というジャンルは敬遠していた。読んだ後に、「だから?」と思ってしまう自分がいたのである。ハリーポッターが街の本屋で山積みになっていても、全く手に取る気にはなれなかった。
『スタート・アゲイン』は、そんな人でも壮大な空想の世界に誘ってくれる気がする。運命を狂わせる宝石との出会い。軍事国家や、魔法のような破壊のエネルギー、背後に隠されたエピソード。主人公の個性はあまり色濃く表現されていないように感じたが、だからこそ(!?)、某有名RPGのように、読者である自分自身がその世界に入り込めるのである。好きなキャラクターは戦士ブリュー。印象的だったのは、主人公の葛藤である。どこに行っても、どんな人を相手にしていても結局は自分の不完全さにたどり着く。主人公が自分自身の弱さと向き合おうとするとき、その必死さが伝わってくるのである。共有できる、と言うべきだろうか。
この小説に関しては、「だから?」とは思えなかった。「だから!」救い主が必要なんだ! と、聖書の世界と自然に重なり合っていた。
読み終わった直後は、まるで映画館を出て現実に戻ったときのような感覚。決して一つでない、幾つにも複雑に絡み合ったメッセージをすぐに整理することはできない。上下、二巻組。キリスト教の世界観をこんな方法で伝えられるのか、と思わされた。
おもしろくて、やめられない!

◆担当編集者より
「『スタート・アゲイン』の魅力は?」と聞かれたら、「とにかくおもしろい」と答えたい。読み出したら、やめられなくなるのだ。
送られてきたメールには、「若者への伝道を考えて小説を書きました」とあり、原稿はなんと四百字詰原稿用紙に換算すると一九五五枚分あった。
「これは大変だ。最初の三十枚くらい読んで、お断りしよう」と思った。最初は、少々乗りが悪かった。しかし、まもなく物語の中に引き込まれていった。だんだん次がどうなるか、気になってやめられなくなった。原稿を持ち歩き、所構わず読んだ。そしてついにすべてを読み切ってしまったのだ。何の苦痛もなかった。退屈もしなかった。何これ、おもしろいじゃないか!

◆専用ホームページ、10月上旬より始動!!
http://www.start-again.jp/
【コンテンツ(予定)】 フラッシュアニメ(3分間の予告編)
/原作者コメント/5分でわかるスタート・アゲイン/ニュース情報/ほか