聖書の世界を地図でめぐる ビジュアルで聖書を読む

日本福音自由教会協議会 片柳福音自由教会

「最近の本の中では、クリーンヒットではないでしょうか」
『バイブルワールド』について、そう答えてくれたのは、埼玉県さいたま市見沼区にある片柳福音自由教会の滝田新二牧師だ。「特に、受難週のときのエルサレムの町のようすや、旧約の預言者たちの活動が、ビジュアルでわかりやすいですよね。聖書箇所が合わせて載っているところも良いです。見ているだけで楽しいですし、何より、お値段も手頃。このような良い本をもっと出してください」
滝田牧師は月一回ほど、礼拝後の報告の時間に新刊の良書を紹介している。『バイブルワールド』は特に強くすすめた。すると、礼拝後の図書販売であっという間に二十冊以上売れたという。
「宣伝はしましたが、良い本だったので皆さん購入されたのではないでしょうか。各人がデボーションや、聖書の学びのクラスや弟子訓練のクラス、聖書研究のレポートを書くときなどに使っているようです」
片柳福音自由教会では、礼拝説教において、関連する絵画や写真などをスクリーンで紹介している。
例えば昨年は、アブラハムの生涯を説教した際に、イスラエルの写真や地図を見せた。そのため教会員は、聖書の世界をビジュアルでとらえることに慣れているようだ。
毎週、弟子訓練のクラスで聖書を学んでいる吉田満さんは、学びの復習として『バイブルワールド』を開くという。「使徒パウロがどんなルートで旅をしたとか、頭に入る。私は文字よりもビジュアルのほうが理解しやすいので助かります。聖書全部が完全にビジュアルになったらいいですね」と喜ぶ。
同じく弟子訓練の学びをする西部敏子さん、中澤美奈子さんも、「サウル王に追われて、ダビデが逃げたルートなどがひと目でわかります。時代ごとに変わる地名も理解できますし、地図が頭に入っていると、聖書も読みやすくなります」と声をそろえる。
また、毎週木曜日の女性会では、月に一度、DVD鑑賞によるイスラエル聖地旅行の学びを行っているが、宮崎麗子さんは自宅で『バイブルワールド』をめくっては、この学びを振り返るという。「どんな地形を当時の人々が歩いていたか実感できます。素晴らしい本ですから、もっと活用できるようにならないといけませんね」
片柳福音自由教会では、信徒たちでイスラエル聖地旅行ツアーに行くことを念願しているという。そのときは、『バイブルワールド』が良きガイドブックになるかもしれない。