貫き通す!
―高山右近、その信仰と生涯 漫画家・青山むぎさんインタビュー!

◆なぜ、「高山右近」を題材に漫画を描こうと決心されたのでしょうか。

子どもたちの心が神様に向くようなもの、信仰の手本となるようなものを描けたらと考えていたときに右近を知りました。教会の二十周年記念会で、中村敏先生が日本キリスト教宣教史から高山右近についての話をしてくださったのがはじめでした。四百年以上前の話とは思えない新しさを覚え、感動しました。その後、坂下牧師から資料を借りることができ、勧めもあって神に仕えるリーダーを描こうと意を決し、編集部へ持ち込みました。

◆右近のキリスト者としての歩みがダイナミックなタッチで大胆に描かれているのがとても印象的でした。漫画を描くにあたって特に気をつけた点はありますか。

神のしもべとして堂々と恥じることなく前進する右近ですから、臆せず思い切り描こうと心がけました。らみいは子どもたちに向けて描いているので、いま内容が分からなくても、絵から話の流れや生き様を感じてくれたらと思って描いてました。

◆連載を終えて、あらためて気づかされたことはありますか。

右近は日本人の魂救済について祈り続けていました。追放される大変なときも、最後まで魂の救済を願い祈っていました。信仰に生きる勇敢な人でした。自分にはそんな愛も勇敢さもないことに気づいたことでしょうか。人が救われることを心から思うかを問われたように感じました。神様は誰一人滅びてほしくないので、永遠のいのちを見いだすようにと右近を通して働き語りかけてくださっているように思いました。神様に使われるような清い器となりたいです。