非恋愛のススメ!? 信仰に立つこと

金子清和
バンクーバーめぐみバプテスト教会牧師。

 イサクはその当時としてはかなり長い独身時代を過ごしていました。彼が結婚したのは母親サラが死んだ以降のこと、ユダヤの伝承によると、おそらく三十八、九歳でした。十代で結婚していた当時の文化から考えると、かなり長く待ちました。

 彼はなぜ、それほど長く待ったのでしょうか? 父親の権威が強かった当時の風潮のためでしょうか? そうではなさそうです。彼の兄弟も息子エサウも、さっさと土地の女性と結婚しています。

 イサクがそれほど長く結婚を待ったのは、彼の信仰のゆえでしょう。彼が創世記二十二章で祭壇の上でほふられようとしたとき、彼はもう立派な若者でしたが、何一つ逆らうことなく従いました。彼は「イサクから出るものがあなたの子孫と呼ばれる」という父アブラハムへの神様の約束をかたく信じていました。彼はそのときの父の言葉を常に覚えていたことでしょう。「イサク。神ご自身が全焼のいけにえの羊を供えてくださるのだ」。

 神様の導きを得るには、神ご自身が供えてくださるという信仰が必要です。「義人は信仰によって生きる」とあります。「主は、御使いをあなたの前に遣わされる」というアドナイ・イルエの信仰が「神あい結婚」の導きに必要です。あなたの未来の伴侶も、主は最善のときに、最善の方法で導くことができます。それを信じることです。