非恋愛のススメ!? 独身時代に愛を育てる

金子清和
バンクーバーめぐみバプテスト教会牧師。

 ここでいう愛とは、聖書が言う意味での愛、寛容、親切、ねたまない、自慢しないなど(Iコリント十三・一~八)の愛、つまり信仰と希望の現われのことです。イサクの愛の姿を聖書はあまり描きだしていませんが、これら愛を構成するものは提示しています。イサクは愛の人でした。愛という動詞が男女の愛の意味において聖書に初めて登場した時、その主語がイサクであったことは意味あることでしょう。

 独身時代に自分のうちに愛を育てることは大切です。種まきのたとえ話のように、結婚という種は愛の地にまかれる必要があります。聖書に書かれている愛の定義を完璧に守れる人は恐らくひとりもいないでしょうが、これらを目標にして心を耕すことは誰にでもできます。

 私は三十八歳の時に結婚しました。待っていて本当に良かったと思います。一時、教会の問題でうつ病になりましたが、彼女が私の妻でなかったら私はもっとひどい状態になったことでしょう。神様のみが私たちの全生涯を見渡して最善なるパートナーを選ぶことができます。

 「私たちすべてのために、ご自分の御子をさえ惜しまずに死に渡された方が、どうして、御子といっしょにすべてのものを、私たちに恵んでくださらないことがありましょう」(ローマ八・三二)。信じて希望を持ち愛を育てていきましょう。


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