風色のカレンダー 12 クリスマスの想い出
相馬幸恵
ミニチュアクラフト作家
クリスマスシーズンを迎えるといつも、数年前わが家に起こった不思議な出来事を思い出します。
その年のクリスマスは、仕事がうまくいかず、先行きの不安を抱えながら、苦しい生活を送っていました。サンタさんのプレゼントを楽しみにしている子どもたち。年末に向けて様々な必要もあり、ただ言い知れぬ不安が募る日々でした。
でもきっとすべてを知っておられる神様が、私たちを見守ってくださっているに違いないと信じて、アドベントの礼拝に出席しました。
すると、ふだんあまり交わりのないある女性が私のそばに来て白い封筒を手渡すのです。中には、「神様からお預かりしたものです。クリスマスにお使いください」と書かれたメモと多額のお金が入っていました。
神様は私たちの望んでいる以上に、最善のものを備えてくださる真実なお方です。