相馬幸恵
ミニチュアクラフト作家

　パンの焼ける香ばしい匂いが大好きな私。パン作りを始めたのは、結婚して間もないころ。新婚時代は毎朝焼きたてのパンを……なんて、ずいぶんがんばったものでした。

　子どもが生まれると、パンを焼く回数も減ったり増えたり……。というのは、そのころすでにミニチュアドールハウスを作り始めていたので、時間のある時は、粘土感覚でアンパンマンの顔をパンで作り、子どもの好きなかぼちゃのあんを入れてみたりしてけっこう楽しんでいました。

　最近は、「ブランジェリー」と呼ばれるおしゃれなパン屋さんが増えてきました。お店に行けばパリッと香ばしいフランスパンから甘いフルーツパンまで、いろいろ食べられるようになり、わが家でパンを焼くこともめったにありません。

　でも、私は根っからのパン好きです。いつの日かキッチンに焼きたてパンの香りがただよう日を、夢見る今日このごろです。