風色のカレンダー 19 遊び心とセンス
相馬幸恵
ミニチュアクラフト作家
先日、「国際バラとガーデニングショー」を見に行く機会がありました。ガーデンデザイナーたちが、それぞれ自分の個性をアピールしたブースを何度も見て回りました。どれも計算し尽くされたデザインの極みとでも言うのでしょうか、ハッとさせられるような花と木の斬新な組み合わせなど、いろいろ参考になりました。
目が慣れてくると、だんだん自分の好みにあった庭が見えてきます。少し雑然としていながらも、見る者の想像力にゆだねるゆとりを残しているデザインのほうが興味深いし、新しい発見があって、いいですね。
美しい花の陰に、ひっそりと咲いている野の花や、生け垣の茂みに、さりげなく置かれている小さなじょうろなどを発見すると、創り手の遊び心と粋なセンスに出会えるようで、こちらも楽しくなります。
神様の創られた作品の中にも、そのようなテイストが、たくさんあるのかもしれませんね。