2003年真夏の読書キャンペーン応募感想文より 【大賞】 俺も「不良牧師!」になりたい
佐伯健太郎
日本福音キリスト教会連合・横浜キリスト福音教会員
会社員32歳
この本を読むのは2回目だ。最初に読んだ時に「俺もアーサーみたいになりたい」と素直に思った。イエス様を真剣に愛していて、心も体もメチャ強いアーサーに憧れた。が、自分は痩せっぽちで喧嘩が強い訳でもないし、40キロもの十字架を担いで全国を歩くほどの体力もない。街頭でイエス様の愛を語るのは何だか恥ずかしい。それで、家族や友人に「感動的な本だから読んでみて」と薦めはしたが、その内に「俺には俺の神様からの使命があるだろう。俺がアーサーになるのは無理だ。アーサーもまねではだめだと言っている」と言い訳のように決め込み、不良牧師のことは忘れていた。
いのちのことば社で感想文を募集していることを知り、「不良牧師!」をあらためて読み直した。彼のハチャメチャな青年時代、牧師になってからも「右の頬を殴られたら急所を蹴っ飛ばす」彼の生き様、ミッション・バラバの結成、さらにやばそうな松沢牧師のことなどをガハハと笑いながら読んだ。読み終わってから、神様が俺に与えてくださる使命は何だろうと再びパラパラとページをめくった。それは「ハートに種をまこう」であった。アーサーは言う。「人々をクリスチャンにするのは神様の仕事で、自分は『神という存在があなたの身近にいるんだよ』ということを気付かせる手伝い役なのだ」と。
物事には自分でがんばらなければならない部分と、神様にゆだねるべき部分があることをアーサーがあらためて気付かせてくれた。まずは、祈りながら家族の間にもう一度種をまこう。会社の飲み会なども活用しよう。そして、神様が水や光を与えて種を育ててくださるのを待とう。また、待ち続ける忍耐を神様が与えてくださるように祈ろう。種をまくことは、証をすることかも知れないし、あるいはただ、そばにいることかもしれない。祈りの中で自分の役割を神様に問い続けていこう。神様はいろんなタイプの人を用いてくださると信じて。アーサー、ありがとう。イエス様、ありがとう。