98%クリスチャンの国から1%クリスチャンの国に来て 第7回 あなたは何を信じていますか?
アマリア・ネクラエシュ
日本ルーテル教団新潟のぞみルーテル教会員
ペンテコステが近づいて、思いました。「私たちは、なんて素晴しい神を信じているんだろう」と。同時に、何年か前に日本人の友達と信仰について交わした会話を思い出しました。私はクリスチャンとして、彼女は神を信じる一般の日本人として(彼女によると)。私は聞きました。
「あなたをいつも守っているのは誰ですか?」
彼女はすぐに答えました。
「亡くなったおばあちゃんの霊よ。そして、先祖の霊たちもみんな、私の背後に一緒にいて守ってくれているの」
私はさらに、生まれ変わりを信じているかも聞きました。すると、彼女は答えました。
「もちろんよ。信じているわよ」
「じゃあ、あなたのおばあちゃんも生まれ変わったんですね?」
「そうよ」
そこで、私は訊きました。
「じゃあ、もし、あなたのおばあちゃんの霊が、今、どこかの子どもの中にいるなら、どうやってあなたのそばにもいられるの?」
そのときのショックを受けた彼女の顔を、私は今でも忘れられません。彼女は答えられませんでした。〝彼女は自分が信じていることが矛盾しているかどうか、考えたことがないんだ”と気づきました。これ以上、追い詰めたくなかったので、彼女が考えるにまかせました。この会話が彼女を真理へ導いてくれるように祈りました。
私は六年前に〝誰を”〝何を”〝なぜ”信じるのか、改めて考える機会を作りました。そのおかげで、今はもっと強い信仰者になれました。自分が何を信じているかがよく分かったので、信じると決めた神から誰も私を引き離すことはできません。
もちろん、「一般的な日本人」が信仰を持っているのは素晴しいです。なぜなら、神を知りたいと思う心があるからです。
だから、彼らと話すとき私は言います。「少なくとも、自分が何を信じているかをよく考えてみて。よく調べて、人にも聞いて、自分でも考えて、心を開いて《本物の神》に祈ってみてください。まだ《本物の神》の名前が分からないときは『《本物の神》よ。あなたの名前、あなたの姿を教えてください』と素直に祈ってみてください。そうすれば間違いなく、いろんな形で、イエスさまは唯一であり、真理であり、ただお一人の神であることを、あなたに示してくれるでしょう」と。