CD Review ◆ CD評 「トリニティ・ホワイト」
林 美貞
CCM,GOSPEL SINGER
韓国からの八色の贈り物
韓国でCCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック※)やワーシップソングを広く紹介する代表的なクリスチャン・ミュージック・レーベル「トリニティ」。今回のアルバムは日本の宣教に重荷を持っていたという彼らの気持ちが多く込められていると言えるだろう。
アルバムに収められた八人の韓国人クリスチャンシンガ・による日本に対する思いが一人一人の歌声から聞こえてくるようだ。
穏やかな日差しを浴びているようなジャケットは今までとは違って印象的だった。それは、彼らの日本に対して抱いている印象なのかもしれない。そしてその暖かさがアルバム全体に流れている。
まず聴いてみて感じることは、癒し系ハスキーボイスの曲が多いことだ。「あまり強く聞こえないように」というメッセージにも感じられる(それもトリニティの特徴の一つである)。
聴いているうちに私の耳がギターのリズムを面白いと感じはじめる。そして『世の初め』が始まると、皆の声が色鮮やかに光りだし、とても自然で素晴らしい。
主の懐に抱かれたときに味っているような平安と、それを韓日両国で共感したいという、韓国のミュージシャンたちの日本に対する尊き思いが、このCDに収められた歌の中で強く伝わってくる。
今は日本でも多く人に愛され歌われている『きみは愛されるため…』のほか、まさに今の曲が十一曲、加えて韓国語の曲も二曲入っている。どうかこのアルバムに収められた思いが主のご計画の中で導かれ、実を結びますように。
そして新しい歌を主に捧げる告白の心を立ち上げてくださった主に感謝。