CD Review ◆ CD評 「日ごとの糧をお与えください ─主の祈り─」

「日ごとの糧をお与えください ─主の祈り─」
Migiwa
ゴスペルシンガー

それぞれの個性あふれる「主の祈り」

 眠れないときや辛くてどう祈っていいかわからないとき、主の祈りを祈ることがあります。小さい時から何も考えずに教会学校で声を合わせ、いつの間にか覚えていた主の祈り。でもそのおかげで何度、助けられたことか。

 素晴らしいCDができました。歌っている方々もすごいアーティストばかりで、私なんかがこのように書くのも恐れ多いかぎりです。同じ主の祈りをテーマにした曲なのに、様々なスタイル、それぞれのアーティストの個性が、豊かに表されています。改めて神様は私たちをユニークな存在に作られ、それぞれのどんなスタイルの賛美も喜んでくださっていることに感謝があふれました。

 一曲目の国分友里恵さんは、現代の言葉に直した素直に心に入ってくる言葉と、きれいなメロディで新しい「主の祈り」を味わうことができます。国分さんの声がとても心地よく、岩本さんのピアノもとても素敵です。

 次の本田路津子さんはストリングスのイントロからロマンチックな雰囲気たっぷりに、有名な「主の祈り」を歌われています。昔の洋楽映画を見ているような懐かしいような、いつまでも聴いていたい気分になりました。

 レーナ・マリアさんは、いつも変わらない包み込むような柔らかい声で、低音も高音も気持ちよく響き、一緒に手を上げて賛美したくなりました。遠藤久美子さんは、クラシックの美しさと深さを改めて感じることができ、力強い歌唱力に感動しました。

 塩谷達也さん、美和さんは、オリジナルの「主の祈り」で、クワイヤや礼拝でみんなで賛美したくなる曲です。塩谷さんたちの神様への想いが強く伝わって来て圧倒されました。

 全部聞き終わった時には、やっぱり神様ってすごい!と感動に包まれました。私はいま、話す声も全く出ないというトライアルを、神様に与えられている最中で、時には神様不信に陥りそうになることが多い日々の中、このCDを聞いて、やっぱり神様は恵みの計画だけを用意されていることを確信することができました。神様、ありがとう。