CD Review ◆ CD評 『Come On Everybody』

Come On Everybody
山口 孔丹子
日本福音キリスト教会連合 主都福音キリスト教会 伝道師

ゴスペル音楽を通して与えられる豊かな恵み

 粟野貢司さん、めぐみさんご夫妻、そしてリズム&ボイス・オブ・プレイズと約百五十名のクワイアによるすばらしい賛美がCDになりました。

 『Come On Everybody!』というタイトルどおり、歌いやすく、だれでも仲間に入れる親しさが感じられます。みことばを歌った賛美、ストレートに感情を表現した歌詞はゴスペル音楽の特徴です。ともに歌いながら、神様との深い交わりを体験することができるでしょう。

 収録されている賛美は日本で最も有名なゴスペルソングのひとつ『Oh Happy day』をはじめ、『Amazing Grace』や『Blessed Assurance』(「つみとがをゆるされ」)、『As The Deer』(「鹿のように」)などです。讃美歌、聖歌、ワーシップソングなど日本でも、お馴染みのものからオリジナル曲にいたるまで様々のタイプの曲が、主に英語でブラックゴスペルの音楽スタイルにアレンジされています。ゴスペルファンにはもちろん、世代を超えて愛されるアルバムではないでしょうか。

 今、ゴスペルはとても人気があります。私たちの教会では、二年前にはじめてゴスペルワークショップ(参加者がクワイアとしてゴスペルを歌う)を行ないました。私たちの予想をはるかにこえる約百名の方が来会されました。そのときのゲストが、粟野さんご夫妻とTVOP(ご夫妻が指導されるクワイアのひとつ)の皆さんでした。これは私たちの本格的なゴスペル伝道のきっかけとなりました。

 ゴスペルの好きな人たちは、歌詞の意味を理解するために、熱心に福音を聞きます。そしてその中から、救われる人々が、実際におこされているのです。またクワイアに継続して参加することを通して、信仰の成長が与えられる方々もいます。このように神さまはゴスペルを通して豊かな実りをあたえてくださっています。

 このアルバムを通して、さらに多くの方々がキリストに出会い、主を心に受け入れることができるよう願ってやみません。同時にゴスペルを歌い続け、福音を伝える人々もおこされていくのではないでしょうか。みなさまのご家族、ご友人そして教会の祝福のためにぜひお用いください。