CD Review ◆ CD評 『j-worship Vol.3』
ベドウ路得子
ゴスペル・シンガー
現代のダビデの賛歌
今から約三千年も前、神様に愛され、神様を愛し従い抜いたダビデ。彼は多くの試練の中、誘惑や弱さと戦いながら、それでも主の御前にひざまずき、そのたましいの痛みを、叫びを、祈りを歌へとたくしました。そして最後にダビデは叫びました。「角笛を吹き鳴らして 十弦の琴と立琴をかなでて 音の高いシンバルで 主をほめたたえよ!」今、この時代も神様に愛され、愛し従い、様々な苦しみ、戦いの中にありながらも、主を見上げ、その涙を、嘆きを、喜びを歌へと変えている主の僕たちがいます。その賛美がまさにj-worshipです。タンバリンと踊りをもって、鳴り響くシンバルで、たましいの底から湧き上がる叫びが、はちきれんばかりのパワーとそしてあたたかさをもって、精錬された音楽となり、流れ出してきます。
詩篇一四三篇六節でダビデは歌いました。「あなたに向かって両手を広げ、渇いた大地のような私のたましいをあなたに向けます。」
「死ぬのが見たかった」とお友だちの首を絞める。「殺したかった」と、小さな命が奪われていく。信じられないような事件が毎日のように起こる今のこの世界です。
人々の心もたましいも、渇ききってしまったこの大地に、まさにこの賛美は生ける水として流れ、それだけでとどまらず、泉となり川となり、大海の海原へとあふれ流れるほどのものとなるでしょう。
このCDを聴きつつ、私自身が主の御前にひざまずかざるを得ませんでした。「まず私のこの渇いた心を、もう一度満たして下さい。私の心からまず始めて下さい。」
私の目から一滴一滴と涙がこぼれました。ひとつひとつの賛美が、私の渇いた心をぬらし、神様のご愛でいっぱいにしてくれました。まさに真のWORSHIPへと導いてくれるCDです。