小山晶子
Ｌｙｒｅメンバー　栄シャローム福音教会牧師婦人

クリスチャン・ミュージック界の先頭を走り続ける信仰者

　私はもうかれこれ十五年以上、自他共に認めるスティーブン・カーティス・チャップマンの大大大ファンです。今回彼の最新アルバムを「いのちのことば」の読者の皆さんにご紹介できることを心からうれしく思っています！

　スティーブンの魅力はまずその声にあります。ちょっぴりハスキーで、心地の良いトーン。洗練された旋律に加えてアコースティックなギターの音色がベースになった曲は彼にしか表現できない世界だと思います。これまでの彼のすべての曲を聴いてきた一ファンとして強烈に伝わってくるのは、彼がクリスチャン・アーティストであることを非常に大切にしていることです。クリスチャンならあたりまえじゃないか、と思われる方もいらっしゃると思いますが、二十年以上も音楽業界で先頭を走り続けながら信仰の源泉が揺るがないということは大変なことでしょうし、そのことが世界中の多くのクリスチャンに支持され続けてきた理由の一つでもあると思います。たくさんの名誉ある賞を受けてきた彼のミュージシャンとしての実力は周知のことですが、ミュージシャンである前に一人の信仰者であることの大切さをいつも学ばされます。

　さて、今回のアルバムもジャケットからしてカッコイイのですが、中身もスティーブンらしく私たちの期待を裏切らない、超カッコイイ仕上がりになっています。「神様、すべてはあなたのものです」という信仰告白の賛美“Yours”や旧約のゼパニヤ書３章17節をもとにした賛美、家族をとても大切にするスティーブンらしく、奥様に対する気持ちを歌った“One Heartbeat At A Time”や嫁いでゆく娘への複雑で切ない思いを歌い上げたもの、息子との共演など飽きのこない構成で「さすが！」という感じです。しかもライフ企画で販売しているものは対訳つきなので、英語の苦手な私には大助かりです。

　今年、日本へも来てくれるのでは…？　といううわさを耳にしました。私はスティーブンがこのアルバムの素晴らしい曲を日本で歌ってくれることを祈りつつ待っています。