Migiwa
ゴスペルシンガーソングライター

実話に基づいたこの映画を観終わったとき、大きな感動と感謝が湧き上がり、改めて主をほめたたえました。映画でこんな気持ちになることは、一生のうち数えるほどしかないと思います。
プロサーファーとして将来を期待されていた主人公のベサニーは、十三歳のときサメに襲われ、左腕を失います。家族や友人が嘆き悲しむ中、取り乱すことなく、神様のみこころを知ろうと懸命にもがく彼女の姿に、私も家族の一員のような心境になり、涙がとまりませんでした。
家族の大きな愛情を受け、再び海に戻ることを志願し、大会をめざすべサニーの姿には大きな勇気を受けました。けれど、結果は惨敗。失意の中、彼女は、サーフィンをやめる決意をしますが、その時期に津波被害を受けたタイでの支援活動に参加します。引率する伝道師のサラ、そして両親のベサニーに対する接し方は素晴らしく、主に仕える者の姿を学びました。そして、タイで家族を失い涙する女性に出会い、笑顔を失った子どもにもう一度海で遊ぶ楽しさを伝えようとする中で、べサニーの心に大きな変化がおこります。家に帰ったべサニーは……。
「愛は津波よりも大きく、恐怖に打ち勝つ」。このことばが深く心に響きました。また、「神を信じていればどんなことでも乗り越えられる」とべサニーは語ります。
人生の中に立ちはだかる大きな試練、その中で、諦めずに最後まで神様を信じ、立ち上がる姿は私たちに大きな希望と励ましを与えるでしょう。今悩みの中にいる方、将来が不安なユース世代、そして被災した中で今も苦しみ続ける方々にぜひ観ていただきたいです。
またこの作品を通して、神様に出会ってくださる方が起こされることを心から祈ります。